2023年9月27日に月組トップ娘役の海乃美月さんの退団記者会見があり、『Eternal Voice 消え残る想い』の東京公演の千秋楽2024年7月7日で退団します。
トップの月城かなとさんも退団なので”添い遂げ退団”です。
気になる次期トップ娘役は誰なのか?歴代のトップ娘役(月組)の条件を調べてみました。
この記事でわかること
・歴代のトップ娘役(月組)の条件は?‐トップ娘役の受賞歴と組替え状況を調べました。
・トップ娘役候補ー彩みちる、天紫珠季、小桜ほのか、野の花ひまり、天彩峰里、きよら羽龍、次期トップ娘役について
・まとめ
歴代のトップ娘役(月組)の条件は?
2000年以降の歴代の月組トップ娘役7名の新公(新人公演)初ヒロインの時期と新公ヒロイン回数、バウヒロイン回数、東上ヒロイン回数とトップ娘役の就任時期をまとめました。
新公初ヒロインは研2~研3が4人、研4が1人、研7が1人、バウ初ヒロインが(最初のヒロイン歴)研3で1人でした。
85期の映美くららさん以降は、新公ヒロイン、バウヒロイン、東上ヒロインを1回以上経験しトップ娘役になっています。
95期の愛希れいかさんは研3で男役から娘役に転向しました。
男役からの転向は時々あるようです。
愛希さんは歌劇団が待ってました!とばかりに新公、東上、バウヒロインと2か月後での抜擢でした。
凄いですね。
研3の2011年で新公初ヒロインに抜擢され、同年11-12月に東上とバウヒロインに抜擢されています。
トップ娘役の就任時は、研3~研11でした。
新公初ヒロイン 時期 | バウ初ヒロイン時期 | 新公 回数 | バウ 回数 | 東上 回数 | トップ娘役就任時 | ||
檀れい | 78期 | 研7 | 1 | 研8 | |||
映美くらら | 85期 | 研2 | 1 | 1 | 1 | 研3 | |
彩乃かなみ | 83期 | 研3 | 4 | 2 | 2 | 研9 | |
蒼乃夕妃 | 90期 | 研2(研1の終わり?) | 3 | 2 | 1 | 研6 | |
愛希れいか | 95期 | 研3 | 2 | 1 | 1 | 研4 | |
美園さくら | 99期 | 研3 | 3 | 2 | 1 | 研6 | |
海乃美月 | 97期 | 研4 | 3 | 2 | 5 | 研11 |
トップ娘役の受賞歴と組替え状況を調べました。
『宝塚歌劇団年度賞』と『阪急すみれ会パンジー賞』があります。
『宝塚歌劇団年度賞』には優秀賞、努力賞、アーティスト賞、新人賞、特別賞、奨励賞、団体賞があります。
宝塚歌劇団が前年4月〜翌年3月までを評価して素晴らしかった生徒に贈ります。
『阪急すみれ会パンジー賞』には、男役賞・娘役賞・助演賞・新人賞・スタッフ創作賞の5つがあります。
阪急電鉄グループの宝塚歌劇後援会が主催で、前年10月から当年9月に至る1年間の宝塚大劇場公演で特に素晴らしかった生徒やスタッフに贈る賞です。
歴代トップ娘役(月組)7名のうち1名を除いて6名は宝塚年度賞の新人賞、娘役賞、努力賞、優秀賞を受賞しています。
年度賞の新人賞を受賞したジェンヌはほぼトップやトップ娘役に就任しています。
5名が受賞していますね。
年度賞の努力賞はトップの条件の一つの様ですが、トップ娘役は檀れいさんと海乃美月さんが受賞しただけで、必須ではないですね。
トップの条件とトップ娘役の条件は微妙に違いますね。
それはトップコンビの相性も加味されるからでしょう。
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優秀賞はトップとトップ娘役のみが受賞できます。
海乃美月さんは2023年度に受賞すると予測します。
また、7名のうち4名が組替えにより他組からトップ娘役に就任しています。
受賞歴 | 組替え状況 | |
檀れい | 1998年 年度賞(宝塚歌劇団) – 努力賞(研7) 2002年 年度賞(宝塚歌劇団) – 優秀賞(専科時代) | 月組→雪組→月組 →専科→星組 |
映美くらら | 2002年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2001年度新人賞 2002年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 新人賞 2003年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 娘役賞 2004年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2003年度優秀賞 | 星組→月組 |
彩乃かなみ | 2003年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2002年度新人賞 2005年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 娘役賞 2006年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2005年度優秀賞 | 宙組→月組 |
蒼乃夕妃 | 2009年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2008年度新人賞 2010年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 娘役賞 2011年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2010年度優秀賞 | 星組→月組 |
愛希れいか | 2012年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2011年度新人賞 2013年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 娘役賞 2014年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2013年度優秀賞 2018年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2017年度優秀賞 | 月組 |
美園さくら | 2014年『阪急阪神』初詣ポスターモデル | 月組 |
海乃美月 | 2016年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2015年度新人賞 2020年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2019年度努力賞 2022年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 娘役賞 | 月組 |
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檀れいさんは月組と星組のトップ娘役に抜擢されました。
しかも専科に在籍後の星組トップ娘役就任は珍しいのではないでしょうか?トップからのオファーがあったのか?星組の当時のプロデューサーの意向でしょうか?
檀さんは2023年12月のTVアナザースカイで宝塚時代を振り返っていました。
入学時の成績は40人中40位で、「人の後ろを必死についていくような感じでした」と当時を振り返り、自分にだけは負けないよう努力した結果、7年後に主役の座を射止めると、トップ娘役に就任しました。
当時の檀さんは「幕が下りたら倒れてもいいっていうふうな思いで、毎回やってましたね」「技術で見てる方を魅了するとかは自分の中ではまだまだ足りないときだったので、ただただ必死に芝居のためにあらゆる手を尽くす努力を重ねた」と答えていました。
ビジュアルが抜群に美しく、可憐というイメージがトップ娘役にピッタリでしたね。
当時1996年~1999年の月組には2番手娘役と言われた78期の千紘れいかさんがいました。
千紘さんは1993年阪急電鉄の初詣ポスターのモデルになっています。
TOKK(緩急電鉄)の初詣ポスターはトップへの登竜門と言われています。
初詣モデルは全員トップになったのですか?
2000年以降は、男役は必ずしもトップになっていません。
娘役は元雪組トップ娘役の愛原実花さん、元花組トップ娘役の蘭乃はなさん、元花組トップ娘役の桜乃彩音さん、元宙組トップ娘役の陽月華さん、現花組トップ娘役の星風まどかさん、星組トップ娘役の舞空瞳さん、雪組トップ娘役の夢白あやさんも初詣ポスターのモデルになりました。
娘役の方がトップ娘役になる確率が高いですね。
千紘さんは1994年度の「すみれ賞」を受賞しています。
すみれ賞?
「すみれ賞」は宝塚年度賞にもすみれ会パンジー賞にもありません。
「愛宝会」の<すみれ賞>のことです。
「愛宝会」は政界・財界で活躍している男性だけが入会できます。
私設の団体(ファンクラブ)からの受賞ですが、宝塚歌劇団と密接の様で2014年は新聞にも掲載され、ミュージカル誌に掲載されます。
すみれ賞は、将来性のある研3の娘役が対象です。
2015年は彩みちるさん、2019年は夢白あやさん、2020年はきよら羽龍さん、2021年は星空美咲さん、2022年は花妃舞音さんが受賞しています。
【令和四年度 愛宝会四賞 受賞者発表】
すみれ賞(新進娘役) 花妃舞音さま
野菊賞(演技) 奏乃はるとさま
さくら賞(ダンス) 暁千星さま
鈴蘭賞(歌唱) 芹香斗亜さまミュージカル誌 2023年7・8月号 Vol.386
(7月5日発売) P.78掲載— Lulu (@Ichi5Lulu) July 5, 2023
檀れいさんは雪組で1年在籍し1999年3月に月組トップ娘役に就任しました。
当時2番手の千紘れいかさんがトップ娘役だと誰もが思っていたのに、雪組から組替えでいきなりトップ娘役になったので、針のむしろ状態だったでしょうね。
演技のことなどプレッシャーで精神的に追いつめられたようで、いつも布団の中で声を殺して泣いていたとも語っていました。それでもやり通したことは賞賛に値します。
今の自分があるのは宝塚のおかげだとも語っていましたね。(2024年1月2日放送のアナザースカイより)
トップ娘役候補
2番手と推測する娘役と月組の有力候補を調べてみました。
すると、6名のうち3名が受賞歴がありました。
花組の星空美咲さん、星組の詩ちづるさん、雪組の音彩唯さんはトップ娘役候補ですが、各組の次期トップ娘役と推測しますので、今回は除外です。
彩みちる
月組2番手?かな?階段降りは天紫さんと一緒です。
『フリューゲル』では海乃美月さんの休演による配役変更で、11/7〜10はナディアの代役で出演しました。
お稽古が大変だったでしょうが素晴らしかった様です。
見たかったなあ。研11(2024年は研12)です。2015年に『愛宝会』のすみれ賞を受賞しています。
月組を観劇しました。
ただただ感動です🥹
さすが彩みちるちゃん完璧でした!ショーでは天紫珠李ちゃんも代役をしておりフィナーレでは羽根を背負ってたけど、頑張った彩みちるちゃんの羽根も見たかったなと思いました😊— たま (@1789seventeen) November 7, 2023
→彩みちるさん。「フリューゲル」のヒロイン、ナディアを代演。海乃美月さんの演技をなぞってはいるのだろうが、それを意識させない彩さんのナディアだったことに驚かされた。海乃さんが芝居で声を張る発声なのに対し、彩さんは自然に聴こえる発声。その違いが印象を変えたという点も大きいだろう。→ pic.twitter.com/goFgVAk5jG
— Q⃣ o⃣ o⃣ (@p_qozop_q) November 10, 2023
天紫珠季
男役から研2で娘役に転向しました。
『フリューゲル』で海乃美月さんの休演による配役変更で、11/7〜10はショー万華鏡百景色で彩みちると代役を担当しました。
研9(2024年は研10)です。
月組 フリューゲル 11/9東宝ソワレ。万華鏡は天紫珠李と彩みちるが7:3程の比重で海乃美月の代役を分担。天紫と月城かなとのデュエダン‼️トップ娘羽背負っての階段降り&月城の階段降りを見守る幸せいっぱいの表情‼️すべてが神々しくて泣きそうになった😂私は天紫珠李が大好きなんだ、大好きで良かった
— omura510508 (@omura510508) November 9, 2023
関連:
天彩峰里
宙組の娘役です。入団成績5番と優秀ですね。
星組→宙組へ組替えになりました。
研10(2024年は研11)です。
小桜ほのか
星組の娘役です。入団時の成績は5番と優秀でエトワールに2回抜擢されています。
研11(2024年は研12)です。
昨日RRR2階客席降りで小桜ほのかさんを間近で拝見することができたのですがほんっと美しかった。ほんっとプリンセスって感じだった。イギリスチームの皆様階段で上がってくださってるのかなぁ。そのお姿も想像するだけでテンション上がりますし感謝の気持ちが溢れてきます。ジワジワきてる。
— 🌸miriray🌸 Be Shining!! (@_miriray) January 8, 2024
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1789星組公演、礼真琴さん、舞空瞳さん、瀬央ゆりあさん、暁千星さん、極美慎さんが大健闘!星組一丸となったボディーパーカッションが圧巻!ソレーヌ役の小桜ほのかさんのソロが素敵でした。
関連:1789星組公演のブルーレイ 2023年6月21日大劇場公演 主演:礼真琴・舞空瞳・瀬央ゆりあ・暁千星・極美慎・美稀千種・白妙なつ・(専科)輝月ゆうま 他
野の花ひまり
雪組の娘役です。
研11(2024年は研12)です。
関連:野々花ひまりさんがキラキラ☆プリキュアアラモードのキュアカスタード可愛い
ほんものの魔法使い ブルーレイ 2021年5月30日バウ公演 主演:朝美絢、野々花ひまり・千風カレン
トップ娘役候補の受賞歴です。
新公 ヒロイン回数 | バウ ヒロイン回数 | 東上ヒロイン回数 | 受賞歴 | ||
彩みちる | 99期 | 3 | 0 | 3 | |
天紫珠季 | 101期 | 1 | 2 | 2 | 2021年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 新人賞 |
小桜ほのか (星組) | 99期 | 1 | 1 | DC1(東上予定) | 2023年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2022年度アーティスト賞 |
野の花ひまり(雪組) | 99期 | 2 | 1 | 1 | |
天彩峰里 (宙組) | 100期 | 1 | 2 | 2 | 2021年『阪急すみれ会パンジー賞』 – 新人賞2022年『宝塚歌劇団年度賞』 – 2021年度努力賞 |
きよら羽龍 | 104期 | 2 | 1 | 0 | 2019年『阪急阪神』 初詣ポスターモデル |
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きよら羽龍
2019年『阪急阪神』初詣ポスターモデルに抜擢されました。
トップ娘役の登竜門ですね。
私はギャツビーの新人公演のヒロイン役が本役の海乃美月さんよりしっくりくると思いました。
実力派の娘役です。
一度は宙組に組替え発表がありました。
なので、宙組で切磋琢磨し、月組に戻ってトップ娘役かな?と推測しました。
ですが組替えは中止になった今、鳳月さんとのコンビか?風間柚乃さんとのコンビか?を考えると、風間さんとのコンビだと思います。
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次期トップ娘役について
多分、月組のプロデューサーは鳳月さんと天彩峰里さんとのコンビで大劇場3作~5作で退団というスケジュールだったのではないかと推測しました。
残念ながら鳳月さんはあまり長いトップではないでしょうね、その理由は研14(2024年)で36歳だからです。
お芝居とショーの2本立ては体力がかなり消耗するはず、もちろんアスリート並みの体力があるジェンヌが多いので年齢には関係ないかもしれません。
月組の2000年以降の歴代トップの退団年齢を調べてみたら、80期の霧矢大夢さんが研15で就任し、研18の36歳~38歳での退団が最高齢でした。
1月も中盤に入り組替えは無いと思いますので、次期トップ娘役は、彩みちるさんか天紫珠季さんですね。
歴代のトップ娘役が何かしらの賞を受賞していて、特に年度賞の新人賞を獲っていれば文句なく次期トップ娘役ですが、天紫珠季さんは『すみれ会パンジー賞』の新人賞を獲っているので1歩リードですね。
まとめ
『Eternal Voice 消え残る想い』の東京公演の千秋楽2024年7月7日で月城かなとさんと海乃美月さんが退団します。
月組の次期トップ娘役は誰なのか?気になったので、歴代トップ娘役(2000年以降の月組)の条件を調べてみました。
対象者は7名(海乃さんを含め)のうち、6名が『宝塚歌劇団年度賞』『すみれ会パンジー賞』を受賞し、新公ヒロイン、バウヒロイン、東上ヒロインを各1回以上抜擢されていました。
更に6名の中で5名が『宝塚歌劇団年度賞』の新人賞を受賞していました。
2023年に娘役の組替え発表があり、宙組の天彩峰里さん→月組、きよら羽龍さん→宙組でしたが2023年12月3日に組替え中止の発表がありました。
天彩さんが次期トップ娘役の予定だったと推測します。
組替えが白紙になった今、次期トップ娘役は、彩みちるさんか天紫珠季さんが有力候補です。
そして、歴代娘役の選出条件の様に受賞歴も大切なので、『すみれ会パンジー賞』の新人賞を受賞した天紫珠季さんだと予測します。
彩さんも天紫さんも『フリューゲル』のトップ娘役の海乃さんの休演時に代役に立っていますので、実力やビジュアルは十分トップ娘役になれると思います。
芝居の月組が今後も続きますように。
次回の大劇場公演は『Eternal Voice 消え残る想い』初日は2024年3月30日です。
トップコンビの退団公演ですね、とても楽しみですが、寂しい気持ちもあります。
東京公演の千秋楽まで応援していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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