2023年7月2日『1789バスティーユの恋人たち』の大劇場の千秋楽のライブ配信がありました。
今回はどんな仕上がりになっているのだろうとドキドキワクワクしながら配信を視聴し、素晴らしい公演を観た興奮をキャスト別に書いていこうと思います。
この記事でわかること
・1789星組のキャスト別の感想
・ロナン、オランプ、デムーラン、ソレーヌ、アクセル、ダントン、オーギュスト・ラマール、ロワゼル、トゥルヌマン、リュシル、ペイロール
・ロベスピエール、シャルル・アルトワ、マリーアントワネット
・ショーの階段降り
・退団者挨拶
・2024年1月星組公演について
1789星組キャスト別感想
ロナン(礼真琴)
こっちゃんは毎公演、確実に進化しています。
どこにそんな力があるのか?限界にっきているのではないか?倒れるんじゃないか?と心配になってしまいます。
フレンチロックといえば礼真琴です。
このロナンの民衆の役はこっちゃんにピッタリでした。
力強く歌う歌は安定しています。
また、宝塚の短い公演時間の中でオランプを好きになってしまった表現が、自然でした。(ほとんどの公演が、いつの間に?と思うことが多かったのですが…)
特に将校のペイロールに拷問にかけられ、焼き印を押されるときの悲鳴や苦悶の表情が真に迫り、手に汗を握ってしまいました。
オランプを愛する歌にも感動しました。
オランプ(舞空瞳)
元々、トップ娘役のオーラがある人ですが、ピンクのドレスも良く似合って、余計に可愛さが増していました。
初めてロナンと出会い、秘密警察に見つかった時に咄嗟にロナンに襲われた振りをする頭の良い女性です。
この部分はとてもコミカルでテンポ良く、こういう女性の役は舞空さんにピッタリです。
歌も安定していますが、くるくる変わる表情がすべて可愛いです。
粗末なドレスを着ても輝くオーラと美貌があります。
カミーユ・デムーラン(暁千星)
渋い衣装を着ていましたが、やっぱりオーラがありカッコよくて美しい。
歌は安定していて、声も良いです。
小顔なので背が高く見えて、スタイルがいい。アニメから抜け出た王子様のよう。
革命の為に武器を持とうと先導するところは、緑の葉っぱを持っていました。
(何故緑の葉なのか?理由をメモし忘れました。ごめんなさい)
ダンスも歌もお芝居も素晴らしい。こっちゃんにかなり近くなってきたと感じました。
研4の2015年月組時代に1789で王妃の愛人のアクセルを演じ、同じく新人公演では主演のロナンを演じています。
思い入れもひとしおだったはずです。
暁さんのアクセルはカッコよくて美しかったでしょうね。観たかったです。
新人公演のDVDはないのですが、最近の新人公演はかなりレベルが上がっているので、動画配信のみでもして欲しいです。
ソレーヌ(小桜ほのか)
相変わらず歌声はすばらしく、ヒロイン級のオーラがあります。
農民の娘がフランスの夜の女になり、♪開けの星が登るまでは私はプリンセス♪を良く通る声で力強く歌っていました。
かなり色っぽい夜の女でした。
ソロも多く出演シーンが多くありました。
アクセル(天飛華音)
王妃の愛人で将校。
天飛さんもオーラがあり、お芝居が上手になりました。台詞はあまりありませんでしたが、表情や仕草でアントワネットを心から愛していることが伝わりました。
軍服を着た姿の美しかったこと!(母の様な気持ちになりました)
ジャック・ダントン(天華えま)
いつも酔っているような、ふわふわした男でした。ロペスピエールやデムーランとは一味違い、3枚目のダントンでした。
天華さんはこういう役が上手い人です。
革命の為の運動になるとシャキッとして、ダンスや歌も素晴らしかったです。
オーギュスト・ラマール(碧海さりお)、ロワゼル(稀惺かずと)、トゥルヌマン(大希颯)
秘密警察の3人組。
碧海さんの仕草や言葉がユーモアたっぷりで笑いがおきていました。
オランプが好きなのに言えないもどかしさや、アルトワ伯爵からオランプを助けてやろうとする仕草がコミカルでした。
ロワゼルとトゥルヌマンの二人は楽しそうに、コミカルなラマールを運んだりしていました。
一部アドリブもあり、重い題材の舞台の一服の清涼剤?かなあ。
小池先生の演出はお見事です。
リュシル(詩ちづる)
デムーランの婚約者でカフェで働いています。
「赤と黒」でオーラがある時とない時があると感じていました。
今回はあまりソロも無かったのですが、オーラはあり、ヒロインの輝き(自信)がでてきたのかな?良かったですよ。
関連記事:『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』礼真琴の技量と暁千星が2番手並みに大抜擢
関連:配信はないので、『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』のブルーレイです。礼真琴さん主演、有沙瞳さんと詩ちづるさんがWヒロインです。感動しました!
ペイロール(専科の輝月ゆうま)
どっぷり悪役のペイロール。舞台に登場するだけで憎々しさが炸裂。
ソロも♪逆らうと死刑にするぞ!♪
あー怖い!こういう悪役ができるのは本当に凄いです。流石、専科!
研7の2015年の1789ではトゥルヌマンで、新人公演ではペイロールでした。8年ぶりの同じ役だったのですね。
こっちゃんと同期の95期です。この95期は優秀なジェンヌが多いです。
見事なボディーパーカッションとダンスに感動!
一幕も極美さん、暁さん、天華さんの力強いダンスと星組全員のコーラスで幕がおり、興奮冷めやらぬうちに二幕が開きました。
客席の後方から通路を第3身分の民衆が約40名ほど舞台に上がってきました。
(ついに客席降り解禁です!長かったですね。3年…観客からもどよめきがきこえました。
ロックで極美さんのソロからスタート。
ルイ16世の挨拶後に極美ロペスピエールが「銃剣を突きつけられても退かない!」とボディーパーカッションのダンスを誘導します。迫力があり一糸乱れぬダンスでした。
もうー圧巻!
そこへロナンのこっちゃんが加わり、更に難解のボディーパーカッションへと変化し、スピードもあがり、一糸乱れぬ一体感と気迫!
簡単そうに見えるけど、絶対難しいボディーパーカッション。
そこへダンスも加わり見ごたえも、足踏みの音も加わり、益々迫力を増していました。
「戦おう!」とする意気込みが物凄く伝わります。
今の星組の勢いがそのままダンスに表れているよう。凄い!としか表現できません。
更に輝きを増した極美慎
まあ!驚きました!物凄く歌が上手になっています。
台詞から自然に歌へいけるように成長されています!凄いです。研究されたのですね。
歌唱力も、もちろんあがっていました。声がよくでていました。
民衆を率いるボディパーカッションのダンスもカッコ良かったなあ。
益々オーラが強くなり美しくなっていました。
間違いなく新3番手でしょう。
関連記事:極美慎の本名・年齢・プロフィールとバウ主演のオーラの強さ
専科へ異動の瀬央ゆりや
まったく、悪い奴を演じさせたら、美しさを増す素晴らしいせおっち。
赤いくちびるを斜めに上げながら、人を小馬鹿にする演技には拍手喝采です。
王位を狙うディズニーのアラジンで例えるならジャファー。オウムはいないけど、秘密警察を従えて、♪私は神と同じだアポロンだ♪と良い声で歌いました。
背も高く声も低く迫力満点。せおっち、専科でがんばってくれ~。そしてまた星組に特別出演して欲しいよ。こっちゃん(礼真琴)とのダンスがみたいよ。
これが最後の有沙瞳の歌声
『赤と黒』の時も高音が本当によく響き渡り素晴らしい声の持ち主です。
難しそうな曲を難なく歌っていました。
マリーアントワネットなので、バラが沢山あしらわれた可愛いドレスでした。髪型もかなりボリュームを出し、よくみかける肖像画のアントワネットで登場しました。
不倫をしていたのに、何故か逢瀬を応援してあげたくなるから、人間の感情って不思議です。
歌、芝居ともに安定の上手さ、アントワネットが乗り移ったのか?崇高な美しさがありました。
王妃の愛人のアクセルに「フランスの王妃として陛下と生きていく」と別れを決意しソロでは涙を流していました。これが最後のエトワールです。
本当に残念です。私は有沙さんの高音が好きです。もう舞台では聴けなくなるなんて…
関連:配信はないので、『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』のブルーレイです。礼真琴さん主演、有沙瞳さんと詩ちづるさんがWヒロインです。感動しました!
ショーの階段降り
歌唱指導は、瀬央ゆりあさん、ピンクのキラキラの衣装で、お芝居ではみせなかった柔らかな笑顔で歌いました。
♪神のいたずらで出会ってしまった二人♪
恒例のロケット!真ん中の男役の姿が可愛い。
そして黒のラメのスーツの礼真琴さんと黒のドレスの舞空瞳さんのデュエットダンスは、身体能力の高いコンビなのでダンスも高度でシンクロしています。
毎回思うけど、バレエのコンサートを見ている様です。
素晴らしいです。
礼真琴さんと小桜ほのかさん、有沙さん、礼真琴さんが銀橋へ。(なこちゃんはお着換え中)
娘役が踊る後ろでこっちゃん、ジャケットをピンクに変更(リバーシブルなんですね)
大階段から男役がピンクのスーツで登場し、男役群舞です。こっちゃんはパンツは黒ラメのままだけどトップ感が出て素敵でしたよ。
暁さんとこっちゃん(礼)とせおっち(瀬央)の3人が楽しそうにダンスしていました。
せおっちとこっちゃんのダンスは当分見られないでしょう。残念です。
そしてグレーのスーツのこっちゃん(礼真琴)と太ももまでスリットが入ったドレスのなこちゃん(舞空瞳)のデュエットダンスです。
網タイツをはいていたなこちゃんの太ももまで見えて、ドキッとしましたが、二人のダンスは素敵で、銀橋でもとるポーズが決まり、流石!トップコンビのデュエットダンスでした。
そして、フィナーレです。
エトワールは詩ちづるさんが高音を響かせパレードのスタートです。
手に持ったシャンシャンはハート型に1789と書かれたものでした。
大階段から、白いスーツの天飛華音、小桜ほのか、碧海さりお
↓
有沙瞳、天華えま
↓
極美慎
↓
暁千星
↓
瀬央ゆりあ
↓
舞空瞳
↓
礼真琴
舞空さんがミニワンピースにグリーンの編み上げブーツが印象的で、可愛らしかったな。ピンクのトップ娘役の大羽根でした。
礼真琴さんはブルーの大羽音を背負っていました。
娘役のドレスの色は白だったと思います。
組長 美稀ちぐさの挨拶
6月2日~18日の体調不良者で公演中止となったお詫びと今後の予定を話しました。
続いて、組替えになるせおっちを呼び、せおっちの挨拶です。
「毎日が刺激的でパッションに溢れていました。星組生と舞台をつくることができ、東京公演も精進していきたい」と力強く挨拶しました。
観客からは拍手が鳴りやみません。
せおっち、こっちゃんを支えてくれてありがとう。
せおっちも専科として、色々な組に特別出演して輝いて欲しいよ。
退団者挨拶
天路そら(99期)
同期のお花渡しは小桜ほのかさんでした。
「山あり谷あり、宝塚がだお好きな愛と、おかえりと迎えてくれた星組の愛、スタッフの皆様の愛、ファンの皆様の愛を受けて、皆様に多くの愛が降り注ぎますように!」
有沙瞳(98期)
新人公演ヒロイン2回、バウヒロイン2回、東上ヒロイン3回の経験者です。2番手娘役です。
大階段を降りているときに客席から「みほちゃん!」の声が聞こえました。
同期のお花渡しは、暁千星さんでした。
「宝塚の舞台に立っているときは何もかも忘れられました。幸せな気持ちで卒業できる事は本当に幸せです。」
音咲いつき(96期)
同期はいないので、礼真琴さんがお花を渡してくれました。
「歌って踊った方がどれだけ伝わるかと、憧れだった宝塚で大好きな星組と、礼さん。」
礼真琴の舞台挨拶
4回ありましたよ。
「台風から始まり、公演中止。
お客様の熱にどれだけ助けられたことか!
退団者3名の挨拶を聞いて、あらためて素晴らしい方たちだと思いました。東京公演もがんばります。」
2回目
大きな力を貰っています、専科の輝月ゆうまさんです。(同期でも専科なので敬語ですね)
まゆぽん(同期になったな)の恐ろしさを毎日かみしめながら~、えええ(いつものこっちゃんの口癖)
今日は雨降ってないです。濡れずに帰れますよ
(お客様を気遣っていました)
3回目
退団者再び。
礼さんの背中を見て過ごす日々が幸せでした。
ことさんの近くで舞台にたてたことが幸せでした。
こっちゃんが、組替えのなおちゃん(瀬央ゆりあ)を含め、このメンバーで東京もがんばりますと挨拶しました。
4回目
星組のコールを!
会場が一体となり、大きな声でコールしていました。特に客席の盛り上がりが画面から伝わってきました。
拍手が鳴りやまない中、袖からこっちゃん一人で「7月に入り下半期になりました。どんな上半期だったか?こちらまで」と下を指さし、茶目っ気のあるこっちゃんでした。(Webはこちら♪というやつですね)
まとめ
2023年7月2日大劇場千秋楽『1789バスティーユの恋人たち』のライブ配信を見て感想を書きました。
退団者は3名います。
『1789バスティーユの恋人たち』ではロナンは撃たれて死んでしまいますが、エンディングは宝塚らしくロナンとオランプは幸せだと愛し合ったという儚くも美しい結末でした。
フランス革命を強く印象付ける演出になっていて、ボディーパーカッションが効果的でした。
この公演で極美慎さんの成長ぶりの素晴らしさをみて、暁千星さんと組替えになる瀬央ゆりあさんの2番手?の素晴らしい歌と芝居に感動し、礼真琴さんと舞空瞳さんの進化に驚きました。
また、この公演から客席降りが復活しました。
客席からのどよめきや盛り上がりが配信でも手に取るようにわかりました。
礼真琴さんは東京公演後に休養に入りますが、本日2023年7月3日に2024年1月公演『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』を礼真琴、舞空瞳での発表がありました。
きっと、こっちゃんは歌い上げてしまうのでしょう。あの片足のダンスもあるのでしょうか?
こっちゃんは休養して心も癒して、新たに舞台に戻って来て欲しいです。
その間、なこちゃんは『ME AND MY GIRL』が10月9日から11月2日まで、博多座です。ポスターも楽しそうな仕上がりです。
来年の星組も観なくては…忙しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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