2007年花組公演の「舞姫」を2023年5月3日(水・祝)~5月14日のバウ公演が決定しました。
主演は研10の聖乃あすかさんです。
舞姫は森鴎外を原作とし、脚本・演出は植田景子さんです。
では、舞姫はどの様な物語なのでしょうか?
あらすじや2007年花組公演のキャストと比較していきましょう。
宝塚の舞姫のあらすじ
明治時代に武家の長男として生まれ、幼い頃から厳しく育てられてきた太田豊太郎は、周りの期待を一身に浴びエリート官僚としてベルリンに国費留学する。
ヨーロッパの空気は豊太郎に”自由と美”の精神を目覚めさせる。
しかしそんな彼の言動は狭い日本人社会の反感を買い、次第に孤独を募らせていきます。
豊太郎はある日、私費留学生の画家、原芳次郎に出会い、己の芸術を追う彼の生き方に憧憬を覚える。←原作にはこの方はでてきません。

そして彼に運命の出会いが訪れる。金髪の美しい少女、踊り子のエリスでした。。
2人は心寄せ合うようになるが、この交際は中傷の的となり、帰国命令を拒んだ豊太郎は免官処分を受ける。
免官を知り失望した母は自害し、自責の念に苛まれる彼は、祖国への思いとエリスへの愛の間で苦悩する。
そんなある日、旧友の相沢謙吉がベルリンへやって来る…。
相沢の紹介で新聞社の仕事を始めた豊太郎は、エリスの家に移り住み、新しい生活を始める。数ヶ月が過ぎ、エリスが妊娠したことが分かる(エリスの妊娠は想像妊娠であった)が、二人は、不安定な生活(精神病を患っている)の中で、将来への一抹の不安を隠しきれなかった。
才能ある優秀な豊太郎が、このような経緯で官職を失い、将来の展望もないまま異国で一人いることを案じた相沢は、彼に大臣の天方伯爵を引き合わせる。
豊太郎の才能を高く買った天方伯爵は、彼を日本に連れて帰ることを提案する。
日本への郷愁と祖国への使命感に、心が揺れ動く豊太郎。
それでも豊太郎がエリスと別れることはできないと考えた相沢は、エリスに全ての事情を話し、手切れ金を渡そうとする。←原作では豊太郎の帰国を知って、発狂してしまいます。
帰国の前に、豊太郎は病院にいるエリスに会いに行きます。←原作は会わずに相沢が手切れ金を渡すのみです。
そして、相沢のこの友情が、二人を取り返しのつかない悲劇の淵へと追い詰めることとなるのであった。
花組『舞姫』聖乃あすかさんで再演 https://t.co/1aHdwLLf13
— きーこ (@takarazuka_kiko) November 18, 2022
宝塚の舞姫を2007年に花組が公演
2007年6月の花組バウ公演でした。
太田豊太郎(愛音羽麗)は官僚たちとの確執に見せる正義感やエリスへのとめられない愛情と、自分の祖国とエリスの祖国での地位が違い過ぎることや、2つの国の文化の違いに苦悩し彼女をドイツに置き去りにしてしまいます。
愛音豊太郎は別れに至るまでの苦悩や人としての弱さなど全てをさらけ出していました。
歌声の素晴らしさや、軍服姿のりりしさ、エリスに見せる優しさや、男の色気もあり好演だったようです。
原作だと「異国の貧しい女はスキャンダルになるから捨てる」という事実だけが残るのですが、舞台では主人公の苦悩・葛藤がよくわかるつくりになっていて、納得できる内容になっていたそうです。
演技や歌はすばらしく、流石研12ですね。
原作同様、相沢(未涼亜希)という憎まれ役の存在が必要で、エリスを狂わせた張本人なのですが、一貫した信念を持ち男の強さを見せていました。
見方によっては「余計なことをする」この役を、誠実そうな持ち味や友や国を思う迫真の演技で説得力をもたせた未涼亜希さんの演技力は高く評価されました。研10でした。大健闘です。
野々すみ花さんは声のトーンを上げていて、それが儚さに繋がって演技的には、いつ壊れてもおかしくない繊細な女性像を作り上げていて、狂気にいたる伏線を自然に漂わせていました。
また、妊娠を告げるシーンや精神病院での豊太郎へのゆるしを伝えるシーンで見せる無垢な明るさが、かえって涙を誘いました。
研4で素晴らしい演技です。この数か月後に宙組のトップ娘役に就任しましたが、すでにトップ娘役の貫禄があったという意見が多かったようです。
誕生日に豊太郎から扇をプレゼントされて、一生懸命使いこなそうとするところなど本当に可愛らしく可憐な少女の様でした。
病院でエリスが豊太郎に抱きしめられた瞬間にまるで正気を取り戻したかのように鮮やかに扇返しを見せる姿が悲しく美しく涙を誘いました。

ポスターのモチーフにもなった舞扇が大きな意味を持ち、2人の愛を彩るこの舞台は、植田景子さんならではの演出だったそうです。
エゴの塊のような豊太郎を正義感の強い愛情深い男に描き、踊り子エリスとの悲恋の物語に演出した植田景子さんの手腕が凄いと話題になりました。
原芳次郎は国か愛か揺れる豊太郎の気持ちを決めさせる役割でした。
モデルのドイツ人の恋人の助けなくては生きていけず、最後に異国の地で果ててしまう寂しい人生を生きる画家でした。
宝塚の舞姫キャストの比較(追記有)
研10の聖乃あすか主演の豊太郎です。
聖乃さんは新公主演3回、バウ主演1回に抜擢されています。
ヒロインのエリスは星空美咲さんか美羽愛さんでしょう。追記)美羽愛さんでした。バウ単独ヒロインです。おめでとうございます。
野々すみ花さんはいつ壊れてもおかしくない繊細な演技でしたが、美羽さんはどう演じるのでしょう?
楽しみです。
旧友の相沢謙吉は研13の永久輝せあさんではないかと推測します。
追記)大失態です。3番手スターの永久輝さんが4番手の聖乃あすかさんの公演に出演するのはありえないというご指摘を頂きました。失礼しました。勉強不足でした。
再追記)帆純 まひろさんが相沢謙吉でした。原芳次郎は出てきませんでした。
原芳次郎は一之瀬航季さんか侑輝大弥さんでしょうね。
「二人だけの戦場」との振り分けがまだ未定なので数名を予測することしかできませんでした。
再追記)キャストが決定しました。
太田 豊太郎 [法学を学ぶ為にドイツに渡る日本陸軍所属の国費留学生] | 聖乃 あすか |
エリス・ワイゲルト [ヴィクトリア座の踊り子。生涯、忘れえぬ豊太郎の恋人] | 美羽 愛 |
天方(あまがた)伯爵 [政府の重鎮である政治家、軍人。次期首相と目される] | 一樹 千尋 |
ローザ・ワイゲルト [エリスの母親] | 万里 柚美 |
太田 倫(ミチ) [豊太郎の母] | 美風 舞良 |
ドクトル・フォン・ヴィーゼ [日本滞在経験を持つ法学博士。豊太郎の師、よき理解者] | 和海 しょう |
黒沢 玄三 [ベルリン駐在の陸軍長官。豊太郎の上司] | 紅羽 真希 |
相沢 謙吉 [豊太郎の東大時代からの旧友。天方大臣の秘書] | 帆純 まひろ |
岩井 直孝 [衛生学を学ぶ国費留学生、軍医。人は良いが小心者] | 泉 まいら |
ミリィ [芳次郎の恋人。売れっ子の絵のモデル] | 咲乃 深音 |
丹波 照磨 [政治学を学ぶ国費留学生、官人。華族出身で気位が高い] | 愛乃 一真 |
馳(はせ) 芳次郎 [西洋の美術を学ぶ為、私費でベルリンに暮らす画家] | 侑輝 大弥 |
大河内 勲(いさお) [軍事学を学ぶ国費留学生、軍人。策士で世渡りが上手い] | 太凰 旬 |
太田 清(キヨ) [豊太郎の妹] | 詩希 すみれ |
マチルダ・フォン・ヴィーゼ [ドクトル・ヴィーゼの娘] | 二葉 ゆゆ |
フラウ・シュミット [面廊の女主人] | 琴美 くらら |
アーニャ [ヴィクトリア座の踊り子] | 美里 玲菜 |
青木 英嗣[ドイツ留学に旅立つ若者] /ホットワイン売り[歌手] | 美空 真瑠 |
カール [カフェのボーイ] | 夏希 真斗 |
ケティ [ヴィクトリア座の踊り子] | 稀奈 ゆい |
大学時代の豊太郎 | 遼 美来 |
幼い豊太郎 | 七彩 はづき |
分かり次第、追記します。
聖乃あすかさんの詳細プロフィールは?
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まとめ
宝塚の「舞姫」が16年ぶりに2023年5月のバウ公演に決定しました。
2007年の花組公演では、主演が研12のジェンヌさんでヒロインは研4でしたがお芝居、歌ともに高評価でした。
2023年バウ公演は、主演が聖乃あすかさんで研10です。ヒロイン他の主要キャストの予想をしてみました。
この舞姫は森鴎外を原作としていますが、宝塚では主人公は豊太郎で正義感の強い愛情深い男として描き、踊り子エリスとの悲恋の物語に演出した植田景子さんの手腕が凄いと話題になりました。
また、トップスターの条件の中に研10までにバウ公演の単独主演があります。
聖乃さんはバウ主演に抜擢されましたので、東上公演の主演を果たせばトップスターの条件が整いますね。
着実に路線スターと言われる抜擢です。
きっとプロデューサー達が観て、聖乃さんのセンターでの華やかさやヒロインとの相性や並びなどをチェックされるのでしょう。
期待に答えて豊太郎を演じて貰いたいです。
楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
二人だけの戦場の記事は
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