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二人だけの戦場 宝塚を29年ぶりに花組で公演!あらすじと配役を予想しました。(追記あり)

宝塚花組

1994年に雪組公演の「二人だけの戦場」を29年ぶりに花組2023年4-5月に東上公演することが決定しました。

作・演出は正塚晴彦さんです。

ではどのような作品なのか、あらすじと1994年キャストとの比較を調べてみました。(花組のキャストを掲載しています。)

二人だけの戦場 宝塚のあらすじ

軍事裁判が開廷されているシーンから始まります。被告の名はティエリー・シンクレア、罪状は上官殺害。

士官学校の卒業へとさかのぼります。

シンクレアは親友クリフォードら同期生とともに、士官学校を卒業する。

シンクレアとクリフォードは、独立の気運渦巻くルコスタ州・クロイツェル基地への赴任が決定していた。理想に燃え、自らクロイツェルへの配属を志願したというシンクレアに、任地を選べない没落貴族の三男坊であるクリフォードは呆れ返る。

卒業の夜、繰り出した酒場で、シンクレアはジプシーの美しい踊り子に目を引かれる。そして、彼女が一緒に踊っていた青年と共に、酔った軍人3名に絡まれているところを目撃し、助けてやる。娘の名はライラといい、一緒にいた青年は彼女の兄だった。

クロイツェル基地の長官・ハウザーは、地元民族であるジプシーに対し宥和政策をとっており、ジプシーの首長的存在であるシュトロゼックとも個人的な親交を深めている。

長官に連れられていったシュトロゼックの自宅で、シンクレアはライラと再会する。彼女はシュトロゼックの娘だったのだ。

ライラに案内され、シンクレアはジプシー達が暮らす集落を案内される。彼らと直接触れ合うことで、シンクレアは民族の違いの小ささ・無意味さを実感する。

故郷を愛し、日々の暮らしを愛する心に、民族の違いなどどこにもありはしなかった。 

ジプシー達と打ち解けたシンクレアは、彼らの祭りに参加する。

ルコスタには悲しい伝説があった。

遠い昔、ジプシー民族の娘が、侵略軍を差し向けてきたスルタンの息子と恋に落ち、駆け落ちした先で、二人もろともにスルタンに射殺されたのである。

祭りの夜には、その伝説にちなみ、男と女が対になって、集落中が朝まで踊り明かす。

ライラと踊ったシンクレアは、一目見たときから募らせていた想いを、ライラに打ち明ける

ライラは民族の違いを理由に戸惑うが、彼の想いを受け入れる。

しかし、そんな二人を引き裂くかのように、銃声が轟き、和やかな祭りの夜は一転する。

地元のジプシー青年が構成するテロ集団による、基地の襲撃であった。

アルヴァにはテロ行為の前科があり、しかも祭りの夜から失踪していた。

軍でアルヴァの容疑を知ったシンクレアは、ライラに彼の行方を尋ねるが、ライラはやはりシンクレアも他の軍人と同じように、ジプシーだからといって兄を疑うのかと激昂する。カフェ帰りのシンクレアは、思いがけずアルヴァに呼び止められ、先の襲撃は初めから彼に罪を着せるために仕組まれたものだと告白する。

数年前までは過激派に属していたアルヴァだったが、父・シュトロゼックの説得により、基地との宥和派に転じていた。

過激派の襲撃は、連邦制の維持に尽力するシュトロゼック父子と基地との断絶を図ることが一番の目的だったのだ。

真実を知って愕然とするシンクレアに、アルヴァはライラと共にルコスタを逃れるよう勧める

もはや基地と地元民族との衝突は避けられないので、そうなれば、一番悲しむのは故郷と恋人が争うことになるライラである。

しかし、シンクレアは軍人として、逃亡を選ぶことはできなかった

ジプシー達の溜まり場のエルサのカフェに通いつめ、シュトロゼック一家と緊密な関係をとり続けるシンクレアに、クリフォードは自重しろと詰め寄る。

独立戦争になれば、ジプシー達とは敵味方になるのだ。

シンクレアは親友の忠告をはねつけるが、クリフォードの予感は的中した。

連邦制の象徴であった大統領の死去を契機に、ルコスタは遂に独立する。

一つの州が独立すれば、他州もこれにならい、次々と独立を表明しかねない。

連邦制瓦解の危機に、クロイツェル基地は騒然となる。

国家と個人の間で揺れ動く姿を描き、民族の違いの中で熱い男同志の友情や苦悶を描いた作品です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AE%E6%88%A6%E5%A0%B4

夢を売る宝塚で、民族問題と戦争を取り上げ、法廷シーンの斬新な舞台進行も話題になりました。

民族問題とは、東欧革命と言われ多くの国が連邦を離れ、独立を宣言したことですね。

私は歴史が苦手なのですが、どの国が独立宣言なのでしょうか?

アルバニア人の民族意識の高まりが様々な紛争や独立へと移っていきました。

ユーゴスラビアボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニア、マケドニアをふくむもっと大きな連邦国家でした。

1980年代の終わりまで、周りの国々と同じく社会主義の国で1960年代と1980年代には大きな暴動も起こりました。

管理人
管理人

しかし当時のコソボ社会主義自治州には今より、まだまともな自治権があり、また反政府的な運動への圧迫も強く、本格的な独立運動にはなりませんでした。

それに隣のアルバニアも、自国の経済を何とかするのが先で、コソボを支援するゆとりはありませんでした。

そうでしょう。

アルバニア人とセルビア人がそれぞれの言語でしか社会生活を受け入れない政策だったので言語が違うと生活に関するさまざまな手続きもできなかったり、宗教問題もありましたから。

ところが、1989年から1991年にかけてこの地域では大きな政治体制の変化が起こりました。

ニュースで「東欧革命」と呼ばれた一連のできごとです。

多くの国が連邦を離れ、独立を宣言(ボスニア・ヘルツェゴビナしました。

1990年代にユーゴスラビア連邦は事実上崩壊しました。

二国だけしかない今のユーゴスラビアが正式に誕生したのは、1992年になってからです。

2008年にセルビアから独立し、現在はコソボ共和国が正式名称です。

これが民族問題ですね。難しい問題ですね。

二人だけの戦場 1994年キャストとの比較

1994年1月15日~30日のバウ公演と2月4~13日日本青年館と10月1日~3日の愛知厚生年金会館の3回の公演がありました。

10月公演はトップコンビの一路真輝さんと花總まりさんお披露目公演でした。

雪組のトップスターは一路真輝さん、話す声も良くて歌唱力は更に素晴らしいです。

また、花總まりさんは何度もエトワールに抜擢されるほど歌が上手です。その後のエリザベートは花總まりさんの代表作と言っても過言ではありません。

今では法廷シーンから始まり、さかのぼる演出は当たり前のようにありますが、1994年でいきなり法廷シーンから始まる様なインパクトの大きい演出はかなり斬新だったでしょう。

白い軍服での卒業式で一路さんがソロ歌唱します。”人生を楽しむ為に~”低音の良い声です。

管理人
管理人

この白い軍服は柚香光さんには絶対お似合いだと思います。

カッコいいですよね。

はいからさんの再来です。軍服は白ではなかったけどね。

素敵!

独立宣言のシーンは歌がメインでコーラスは力強かったです。コーラスは美しく実力のあるジェンヌさんが多かったのでしょう。素晴らしいです。

この白い軍服は柚香光さんには絶対お似合いだと思います。
カッコいいですよね。

ほとんど動かず、出演者が客席をみて歌うスタイルは確かに一時、舞台公演で観た気がします。

男役スターは研9以上が多数でしたので上手いわけですね。その中で和央ようかさんは研5なので大抜擢なのでしょう。それだけ難しい舞台なのでしょうか。

それとも当時は男役10年で一人前の名の通りの配役だったのでしょうか。聞いてみたいところです。

ティエリー・シンクレア新任の士官一路真輝柚香光
ライラ少数民族の娘花總まり星風まどか
クリフォード・テリジェン シンクレアの親友2番手 轟悠→元雪組トップスター水美舞斗永久せあ
シュトロゼック(ライラの父。州議会議長)専科 汝鳥伶専科 悠真倫高翔みず希
ハウザー大佐(クロイツェル基地の司令官)65期 古代みず希 研16永久輝せあ専科の凛城きら
クェイト少佐(副司令官)67期 泉つかさ 研14帆純まひろ航琉ひびき
アルヴァ(ライラの兄)和央ようか 研5→元宙組トップスター希波 らいと
エルサ(カフェの女主人)小乙女幸朝葉ことの
ノヴェロ・ジョクレア(シンクレアに反抗する兵士)72期 矢吹 翔 研9→ヘアメイクアーティスト
「CHIHARU」として活動
綺城ひか理
エロル・グリフィン舞月 なぎさ
ラシュモア軍曹(基地の古参兵。エルサの愛人)葛城七穂 研8→声優・女優
羽立光来
クリフォード・テリジェン永久輝せあ
オルネイラ春妃うらら
検事峰果とわ
レナ(ジプシー娘)朝霧舞凛乃しづか
作家/シーク高峰潤
憲兵隊長和礼彩
アイザック龍季澪
アルメイラ鈴美梛なつ紀
フラウ三空凜花
ザカレフ南音あきら
エルサ朝葉ことの
ルディ涼葉まれ
ダルトン天城れいん
リサ(ジプシー娘)毬丘智美愛蘭みこ
ラチニナ初音夢
ラナ湖春ひめ花
ザッカ鏡星珠

二人だけの戦場 宝塚のキャストを予想してみました

前項で花組のキャストを掲載していますので、ご覧ください。

シンクレアは柚香光さん、親友のクリフォードは水美舞斗永久輝せあさん、ハウザー大佐は永久輝せあ凛城きらさんでしょう。

クエイド少佐(副司令官)は「殉情」で抑えた演技が高評だった帆純まひろ航琉ひびきさんの演技が観たいですね。

アルヴァ(ライラの兄)侑輝大弥さんか希波 らいとさんに演じて欲しいです。

追記)予想通り希波らいとさんでした。

あくまでも私の願望です。

演出家の正塚晴彦さんの作品は私はすこし難しく感じてしまいます。

宝塚音楽学校での授業は人気があるようです。一番好きな授業だったというジェンヌさんが多いようです。

柚香光さんも2018年「メランコリック・ジゴローあぶない相続人ー」で、『正塚先生の描く男性像がすごく好きだとあらためて思った。男性同士特有の空気感や掛け合いがとても粋でおしゃれだ』と話していました。

背伸びして大人の男性を演じるより等身大の若者の関係性を築こうと先生から言われたとも語っていました。

水美さんとは同じ研10で一緒に作品を作り上げてきたが、今回は2人とも悪ガキで、競い合いながら、ともに成長してこられたとも答えていました。

今回もシンクレアと親友のクリフォードという関係なので、柚香さんの好きな正塚先生の描く男性像を感じ、男性同士特有の空気感や掛け合いを粋におしゃれに演じられるのでしょう。

期待にワクワク、ドキドキです。

また、ライラを演じる星風まどかさんも演技力や表現が素晴らしいトップ娘役なので花總まりさんが魅せた寂し気なライラとは違う新しいライラをみることができると信じています。

「舞姫」との振り分けがまだ未定なので7名のみの予想しかできませんでした。

分かり次第追記します。

追記部分は赤字にしてあります。2番手の水美舞斗さんは4月28日付けで専科へ組替えでした。失礼しました。

まとめ

29年ぶりに花組で2023年4-5月に東上公演二人だけの戦場」の上演が決定しました。

1994年当時は、戦争とか民族問題を取り上げ、冒頭から法廷シーンで始まるという斬新な演出が話題を呼びました。

作・演出は正塚晴彦さんです。音楽学校で人気の先生です。

男性同士特有の空気感や掛け合いがとても粋でおしゃれな演出をされるそうです。

親友クリフォードの水美永久輝せあさんとのことですね!きっと進化した舞台になることでしょう。

白い軍服がとても印象に残りました。柚香光さんに絶対似合うと思います。その姿を観られるかと思うとワクワク・ドキドキです。

また、ライラ役の星風まどかさんが新しいライラをみせてくれることにも期待大です。

花組の2023年公演の発表が遅かったので何かあるのか心配でしたが無事発表があり、ほっと胸を撫でおろしました。

年内は英気を養ってもらい、元旦からの「うたかたの恋」を完走できるよう頑張って欲しいです。

追記)残念ながら1月10日~17日は中止になり、大劇場の新人公演も中止でした。

東京公演は3月19日千秋楽を迎えました。

しかし花組30年ぶりとか29年ぶりとかの再演が続きますね。いずれも柚香光さんの代表作になるといいですね。

追記)間違いなく柚香さんの代表作となりました。素晴らしいルドルフでした。

これからもしっかり応援していきたいです。

柚香さんのチャコットモデルが宝塚のブログを書くきっかけになったのでつい力が入ってしまいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

柚香光さんをもっと知りたい方は

花組宝塚大劇場公演『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』『Fashionable Empire』[DVD]

柚香さんの代表作になりました。ルドルフとジャンの友情は柚香さんと水美さんの様。

二人だけの戦場のブルーレイが7月27日に発売されます。予約商品ですがポイントアップ期間なので楽天カード支払いがお得です。

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