2024年3月2014年10月『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』のバウ公演が発表されました。
主演は風色日向さん、バウ初主演に抜擢されました。
おめでとうございます。
『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』のあらすじやヒロインは誰?なのかを調べて予想しました。
追記)ヒロインは山吹ひばりさんでした。
再追記)その他のキャストの発表があったので追記しました。109期の抜擢もあり楽しみです。
この記事で分かること
・『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』のあらすじ
・MY BLUE HEAVENバウ初主演の風色日向と同期生
・MY BLUE HEAVENのヒロインは誰?候補は3名(追記あり)
・MY BLUE HEAVEN私の青空の歌
・MY BLUE HEAVENのキャスト(追記あり)再追記あり
・まとめ(追記あり)再追記あり
MY BLUE HEAVENあらすじ
終戦間もない横濱。空襲により焼け野原となったその地では失くした時、失くした者達を振り返り悲嘆に暮れる暇もないほど人々はその日その日を逞しく懸命に生きていた。
トタン屋根の仮住まいに、様々な店が軒を連ね、闇市が賑わいを見せる港からほど近い町に立つ娘の名はヤヨイ。彼女はその知恵と美貌で男達から金目のものを巻き上げるペテン師。何不自由ない少女時代を優しい両親から一身の寵愛を受け育った彼女は戦争にその両親と青春を奪われた。
そこに現れる懐かしい人影が・・・。口笛で飄々と流行歌♬MY BLUE HEAVEN♬を奏でる彼の名は天地楽(あまちがく)。“ジョーイ”と呼ばれるその青年は南方戦線から生還した復員兵だった。子供の頃毎日のように遊んだ幼馴染との再会。殺伐とした日々に夢や希望を忘れかけていたヤヨイは吐き捨てた。「この世界、どこに天国があるのよ!」ジョーイは笑顔で答えた。「一緒に天国を探しに行かないか!」二人は“ジョーイ”が育った教会で戦争孤児と暮らす事となる。やがて本当の笑顔を取り戻していくヤヨイに新たな夢が芽生え出す。そんなヤヨイと子供達を守るために危険な裏稼業の深みにはまっていく“ジョーイ”・・・。
宝塚HPより
戦争で体に、心まで傷を負った人々が澄み渡る青空に平和の夢を馳せ、愛と夢と希望を求めて力強く歩みだしていく様を描く、心温まる物語。
南方戦線とは?
南方作戦の目的は、香港、マニラ、シンガポールの重要軍事拠点を覆滅して東アジアでの米英勢力をたおし、植民地にする為にインドネシアのスマトラ、ジャワ、ボルネオ、セレベスおよびマレーなどの重要資源地帯を攻略確保することでした。
昭和19年(1944年)に南方戦線へ。
https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2022081510525
インドネシア東部にあるケイ島、そしてアンボン島へ出征…実際に体験された佐賀県のMさんのインタビューより。
齋藤吉正さん作・演出
キラキラで激しい好ききらいが真っ二つに分かれた2022年の星組のショー『JAGUAR BEAT』や、2021年の雪組の『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ-(彩風咲奈さん、朝月希和さんトップコンビお披露目公演でした。)
関連: 『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』─並木陽作「斜陽の国のルスダン」『JAGUAR BEAT』星組公演:主演:礼真琴、舞空瞳、瀬央ゆりあ、暁千星
関連:『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ- 雪組公演:主演:彩風咲奈、朝月希和、朝美絢
関連:『CITY HUNTER』のレンタル配信がありました。Amazon primeに入会していれば見られます。
月組の『フリューゲル -君がくれた翼-』(東京公演は10月14日初日)など、重い題材がわかりやすく受け入れやすいように演出され、特にショーのストーリー性は私はよくわからなかったのですが、楽しませて貰えた!楽しかった!という感想でした。
今回のバウ公演は終戦後の日本が舞台で、悲惨な国民の生活を若い世代の皆さんにどの様にアピールするのか?興味があります。
まず、戦後の横濱を調べました。
終戦後の横濱
昭和20年(1945)8月15日に終戦を迎えた日本、戦後の横濱は、占領軍を相手にしている女性や、昔の遊郭などの赤線(正式には赤線区域といい、特殊飲食店街のことです。)がありました。
赤線と呼ばれたのは、警察などの地図に赤線で示されていました。
昭和32年(1957年)の売春防止法によって赤線は33年(1958年)に廃止されます。
家も無く、その日の食べ物を確保するのがやっとの毎日です。手っ取り早く、お金を手にするのは、この時代は売春だったのです。
悲しいですが事実でした。
仕事も失い、お金持ちの令嬢でも、占領軍に屋敷を接収(権力機関が強制的に国民の所有物を取り上げること。)され、生活は一変しスリや人をだまして食べ物やお金を得ようとしても不思議はありません。
映画でしか当時の様子はわからないですが、トタン屋根の家が多くあり、戦争孤児たちが沢山いました。親を戦争で失った子どもたちです。
孤児を助ける人もいましたが、人数が多すぎて辛い生活を送った子どもがほとんどでした。
ですが、ここからの復興は目を見張るものがあり、これは当時の人々の頑張りだと現在の私たちは感謝しなくてはいけないと思っています。
MY BLUE HEAVENバウ初主演は風色日向
主演は102期で研8の風色日向さん、身長は175cmと高身長、タップダンスが得意な方です。
新人公演では2回主演に抜擢されました。
2017年6月バウホールに研2で初出演、『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』主演は桜木みなとさん、ヒロインは星風まどかさん、中世の男と街の男役で出演しました。
その時の気持ちが歌劇に掲載されていました。
お稽古場の様子を想像すると、楽しさが伝わってきます。
初のバウ公演、お客様が笑ってくださった反応を感じられ、本番もとても楽しかった思い出が鮮明に残っています。
特にすっしぃさん(元組長の寿つかさ)が静かなシーンで踊り狂うところが衝撃的で、お稽古場から皆で笑いをこらえていた。
キュンポイントも沢山あり、ずんさん(桜木みなと)の魅力的な男、ふとした表情が素敵ですし、星風さんと遥羽さんが演じる2人のやり取りも…すべてがキュンでした。
歌劇2022年9月号より抜粋
また、同期の中で新人公演の主演やヒロイン、エトワールに抜擢されている方は7名います。
研3で新公ヒロインに抜擢された水乃ゆりさんをトップバッターにして、月組の彩海せらさんは研4で新公主演、同じく研4で風色日向さん、宙組の花宮沙羅さん、同じく研4で星組の天飛華音さんと抜擢が続きました。
また、星組の都優奈さん(エトワール2回)、花組の侑輝大弥さん、、雪組の咲城けいさん、有栖妃華さん(エトワール5回)も同期です。
MY BLUE HEAVENヒロインは誰?追記有
追記)当初2024年3月公演でしたが延期になり、ヒロインは山吹ひばりさんと発表されました。
ヒロインは?2024年2月1日付けで組替えになる月組の104期のきよら羽龍さんも候補ですが、(新公ヒロイン2回、バウヒロイン1回の経験者です。)組み替え後1か月なので出演はないと思います。
組替えの場合、大体3か月先の公演から出演しています。→組み替えは中止になりました。
例えば、元星組の天彩峰里さんは2017年12月25日付けで宙組へ。
2018年3 – 6月『天(そら)は赤い河のほとり』に出演し、新公初ヒロインに抜擢されました。
新公ヒロインに抜擢された3名のヒロイン経験を調べてみました。
山吹ひばり
105期で、研5です。
2021年から順当に抜擢され、新公ヒロイン2回、バウヒロイン1回、東上ヒロイン1回の経験者です。
研3で『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』の新公初ヒロインに抜擢され、研4は『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』の2回目の新公ヒロインを、同じく研4で『夢現(ゆめうつつ)の先に』のバウ初ヒロインに抜擢されました。
研5で『大逆転裁判』の東上初ヒロインを獲得しました。入団成績は9番で優秀ですね。
美星帆那
105期で研5です。
新公ヒロイン1回に抜擢です。入団成績は24番、中という所でしょうか?
花恋こまち
108期で2023年10月現在、研2です。
『PAGAD』で新公初ヒロインに抜擢されました。大劇場の新人公演は10月19日なのですが、練習時間が取れないという理由で中止になるかもしれません。(噂が飛び交う今回の訃報に対しての理事長のあいさつ文がありました。)
108期では初めての新公ヒロインです。
バウヒロインの経験者は山吹ひばりさんです。
美星帆那さんも、花恋こまちさんもまだ抜擢されていません。花恋さんは『PAGAD』の新人公演の初ヒロインですが、まだ公演が終わっていません。入団成績は6番と優秀です。
私は美星帆那さんがヒロインの元令嬢で今はペテン師!が似合いそうな気がします。
宙組のヒロイン候補に105期が2名いますね。
105期は娘役も男役も優秀なスターが多いです。
他組の105期事情を調べてみました。
花組の星空美咲さんが研2の2021年1-2月にバウ初ヒロイン『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』に抜擢されています。105期でトップを切りました。
入団成績は5番でした。
続いて、雪組の音彩唯さんが研3で『CITY HUNTER』の新公初ヒロインに抜擢されています。
入団成績は1番、トップです。素晴らしい。
星組の詩ちづるさんは、研4で新公初ヒロイン『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人』に抜擢され、なんと研5では、東上Wヒロイン、2回目の新公ヒロイン、バウ初ヒロインと一気に抜擢が続きました。
入団成績は3番で優秀です。
MY BLUE HEAVEN私の青空
MY BLUE HEAVENといえば、私はエノケン(榎本健一)が歌う「私の青空」の♪夕暮れに~♪を思い浮かべます。かなり長い間、ラジオやテレビから流れていたと思います。
明るい曲調で夢が割と近いところにあるような気持ちにさせてくれます。
戦後には夢と希望を与え、明るい未来と幸せを期待する曲でした。
並木路子さんが歌う「りんごの歌」♪赤いりんごにくちびる寄せて~♪もヒットしました。
作詞:George Whiting、作曲:Walter Donaldson
日本語詞:堀内敬三、唄:二村定一/榎本健一
夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿(たど)るは わが家の細道
せまいながらも 楽しい我家
愛の灯影(ほかげ)の さすところ
恋しい家こそ 私の青空(繰り返す)
My Blue HeavenWhen whippoorwills call and evening is nigh,
I hurry to my Blue Heaven.
A turn to the right, a little white light,
Will lead me to my Blue Heaven.
I’ll see a smiling face, a fireplace, a cosy room,
A little nest that nestles where the roses bloom;
Just Molly and me, and baby makes three,
We’re happy in my Blue Heaven.(refrain)日本では、昭和3年(1928)に浅草オペラ出身の二村定一(ふたむら・ていいち)が歌い、戦後、エノケンこと榎本健一が歌って、両方ともヒットしました。
「私の青空」は実際の青空ではなく、温かくて居心地のよい自分の家・家庭を指しています。だから、skyではなく、天国の意味もあるheavenを使っているんですね。
二木絋三のうた物語より
知りませんでした。
一日働いて夕暮れの空を見て小さな幸せをかみしめるマイホームの歌だと思っていました。
居心地のよい家が天国の意味もあるとは…現在はどうなのでしょう?天国とまでは思えませんが…
どんな曲か知りたい方は『私の青空』で曲が聴けます。(歌詞はなし)
MY BLUE HEAVENのキャスト追記あり
オリジナルなのでキャストは2名(現在3名が発表)しかわかりません。
戦争孤児や、闇市の店主や、ヤヨイの両親、裏社会(ヤクザかな?)の人々、赤線のお姉さん、というところでしょうか?
う~ん、先輩ブロガーや、SNSでもつぶやかれていましたが宝塚が取り上げる舞台とは思えませんね。
演出がカギになるでしょう。
キャストが発表になったら追記します。
追記)キャストが追加になりました。109期の楓莉かのさんはヤヨイの少女役!同期のゆり遥さんはライアンの少年役!台詞ありだと思います。頑張れ!
そして悲しいお知らせも…105期の愛未サラさんは千秋楽の2024年10月27日に退団が発表されました。
天地楽(ジョーイ) | 風色日向 |
園田弥生(ヤヨイ) | 山吹ひばり |
ライアン藤川 | 亜音有星 |
三浦利一(宮司) | 秋奈るい |
カミラ・マーチン | 花菱りず |
田島房江 | 小春乃さよ |
上杉健吉 | 真名瀬みら |
有田孝明 | 雪輝れんや |
寺田総司 | 凰海るの |
今泉松三 | 梓唯央 |
尾崎道子(ミチコ) | 楓姫るる |
檀英二(ダニエル) | 大路りせ |
牧山杏子 | 愛未サラ |
牧山アン | 美星帆那 |
山木弥太郎 | 郁いりや |
難波志保(ナンシー) | 風羽咲季 |
関口裕司/ビル・ケイン | 波輝瑛斗 |
森山花(ハナ) | 花咲美玖 |
多田龍馬(リョウマ) | 風翔夕 |
斗根一(ハジメ) | 奈央麗斗 |
乃真五郎(ゴロウ) | 華乃みゆ |
町田加代子(カヨコ) | 花恋こまち |
天地楽(ジョーイ 少年) | 梨恋あやめ |
ジャック・キングマン /モロゾフの鷹/支配人 | 海玖里粋 |
輝瀬浩(ヒロシ) | 輝珠ななせ |
園田俊作/藤本光/祭りの歌手 | 響望歌 |
園田弥生(ヤヨイ 少女) | 楓莉かの |
ライアン・フジカワ(ライアン 少年) | ゆり遥 |
記者A/副官 | 空輝紫夕 |
まとめ(追記有)
2024年3月2024年10月12日~27日のバウ公演『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』に102期の宙組の風色日向さんの初主演が発表されました。
初主演おめでとうございます。
『MY BLUE HEAVEN -わたしのあおぞら-』のあらすじやヒロインを予想しました。
あらすじは、終戦後の横濱が舞台で、昭和20年(1945年)8月15日以降が時代背景となります。
令嬢だったヤヨイと幼馴染の南方戦線(インドネシアでは?)の戦争から生還した復員兵の天地楽が戦争孤児たちを助け、夢と愛をもって力強く生きていく物語です。
宙組の娘役の候補者は3名です。バウヒロイン経験者の105期の山吹ひばりさん、新公ヒロイン経験者の105期の美星帆那さん、『PAGAD』の新人公演ヒロイン予定の108期花恋こまちさんです。
私はバウ初ヒロインとなる105期の美星帆那さんだと予想しました。
追記)ヒロインは山吹ひばりさん、予想ははずれでした。
宙組公演『PAGAD』は公演が中止なので、新人公演が練習不足で中止になる可能性が大きいです。→中止になりました。
ですが、優先することはジェンヌさんの心のケアだと思います。
スター達の心のケアを優先し、舞台が再開されることを待ちたいと思います。
追記)2024年6月20日から大劇場公演が再開されました。
週刊誌で宝塚の訃報の文字を見るたびに胸が痛みます。
長い歴史の宝塚歌劇団ですが、伝統の良い部分は残し、労働時間や心のケアなど、ジェンヌさんを守る劇団への改革も必要だと思います。
私達ファンは舞台を観て酔いしれたいのです。
ですが演者は私達同様、生身の人間です。病気になったり、イライラもするはずです。
どうか今後、このような悲しいことが起こらないことを切に願います。
再追記)その他のキャストが発表されたので追記しました。109期の抜擢もあり楽しみです。また千秋楽の2024年10月27日に愛未サラさんが退団します。残念ですが、いつかは卒業なので第二の人生を謳歌してほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント