ついにこの日がやってきました。
2023年6月11日『カジノ・ロワイヤル』東京公演千秋楽です。
トップの真風涼帆さんとトップ娘役の潤花さんの退団日、お天気も涙雨のようです。
真風涼帆さん潤花さんコンビのライブ配信の感想を主要な役別に書いていこうと思います。
この公演での退団者は7名(真風涼帆さんと潤花さんを含む)です。退団者の挨拶もありました。
退団者は宝塚の正装をします。
真風さんは黒燕尾姿でした。
トップスターとして退団する姿は、舞台上の群舞で着用する黒燕尾スタイルと決めていたのでしょうか?
カジノ・ロワイヤル千秋楽(東京宝塚劇場)
お馴染みのジェームズ・ボンド007の物語です。ジェームズ・ボンドの初期の映画ではニヒルでボンドガールに落とされる男くさいイメージでした。(主演はショーン・コネリー)
カジノのイメージは豪華なシャンデリアやルーレットを中心に、カードを上手く使った演出でした。バカラの戦いの様子やダンスや歌が宝塚らしかったなあ。色々な意見があると思いますが、私は宙組の生徒がなるべく舞台に立てる配慮のある小池先生の演出が好きです。
それでは役別の感想です。
真風涼帆(ジェームズ・ボンド)
MI6のエージェント。コードネームは007。一つ一つの決めポーズがカッコいい!ちょっとキザな傲慢な感じがあり、女性は全て自分になびくという自信があるボンド像でした。
映画の最初のジェームズ・ボンド風(ショーン・コネリーの様です。)
休暇からフランスに来て、登場はいきなりデルフィーヌとのキス!うーん!まさしくジェームズ・ボンド。
会話の最中に後ろ向きでタバコを吸うスタイルがダンディでボンドだよ~
”カジノ・ロワイヤル”と歌うソロとダンスが真風涼帆というトップスターの実力を遺憾なく発揮していた。これぞ宝塚!真風さんの退団にふさわしく明るく、カッコよく、テンポよくて、しかも女性にもてる!
銀橋で”ヒーローインザダーク”と心情を表すブルースが声に合っていて素晴らしかった。
とにかくタバコを吸う仕草が物凄くカッコいい!ボンドだよ~
黒海でイルカを見ようと歌っていました。何でイルカ?デートの誘いなの?二幕では、休暇を取りデルフィーヌを守ろうとし、ル・シッフルと戦い、最後はパラシュートでデルフィーヌと脱出。これぞ!007だよ~
真風さんはピストルの扱いがとても上手です。撃ち合いのシーンやサーベルで戦うシーン(殺陣が迫力も有、素晴らしい)が男役として最高かもしれない!!最後はカジノでデルフィーヌとの別れの時。
”忘れられないキス”をします。(キスで始まりキスで終わる短い恋でした。)
ロングコートが良く似合い(足が長いからね)捌け方の余韻が究極。流石!長年トップスターだから。
フィナーレのダンスや群舞は圧巻。
潤花さんとのデュエットダンスはこれで最後…胸がきゅんとして何だか切なくなりました。
潤花(デルフィーヌ)
ソルボンヌ大学の学院生でロマノフの公女(王位継承権を持つ)、パリの学生運動で恋人のミシェル(桜木みなと)とノリノリのソロ。デュエットが心地よく二人ともビジュアルも良かったです。
品がありモデルの様なスタイルでしかもロマノフの王位継承者!最高!本当にこんな立場の人なら出歩くのにガードマン引き連れないとね。
華もあり輝く笑顔でヒロインの自信に満ち溢れていました。
フィナーレは終始、幸せそうな笑顔でダンスする様子が可愛かったな。
芹香斗亜(ル・シッフル)
フランスで活躍するKGBのエージェントでバカラの名手、ナイトクラブの「メゾン・ダムール」を経営しています。
自分が帝王になろうと野望を抱く黒い役。イケメンだから余計に黒い役が映え、悪い奴なのに、つい目で追ってしまう。歌は安定していて、トロイカ風のメロディで違う曲調を歌い上げるのは流石!
スーツ姿がダンディでカッコいい。黒い役はこれで見納めなのが、ちょっと寂しいなあ。あの斜め下から見上げる様な悪い視線もみられなくなるのかな…。
次回からはトップスターなので、イケメンぶりを益々アップして私達を酔わせてください。期待しています。
桜木みなと(ミシェル・バロー)
デルフィーヌの恋人で、学生運動過激派のリーダー
実直だが、ル・シッフルに丸め込まれてしまう気の弱そうな青年の表現力や歌には感動!視線やおどおどした表情が上手い!こういう役は桜木さんの得意分野だと思います。
こんな青年、いそうだもの。
瑠風輝(ルネ・マティス)
フランス情報局のエージェント。
終始カッコいいエージェントで自分の恋人が仕事の為とはいえボンドの妻役につき、ボンドの毒蛾から守っていました。
立ち居振る舞いが上品で足が長くカッコ付けるところもカッコよくてイケメン。特に目が素敵です。
銀橋で紫藤りゅうさん、真風涼帆さんと3人のダンスや歌は圧巻でした。
春乃さくら(ヴェスパー)
英国外務省から派遣され、ボンドの妻役。
スタイルが良く顔が小さいなあ。ソロもあまりなく、出番が多いが台詞が少な目な印象。
ル・シッフルからボンドを助けようと乗り込み活躍します。
ピストルを持ち「私も訓練を受けている!」のセルフが可愛く、ライフルを持ち、撃ち合う動作がキビキビして素敵でした。
他はじゅっちゃん(天彩峰里)に目が行ってしまい細かく覚えていません。ごめんなさい。
次回の公演ではトップ娘役としてオーラを放って欲しいです。
紫藤りゅう(フェリックス・ライター)
CIAのエージェント。
低くて良い声でカッコいい!この舞台で退団するのは勿体ないと思えました。
瑠風さんのカッコよさとは一味ちがうカッコよさがあり、真風さんと瑠風さんと3人の銀橋でのダンスとソロは最高でした。
ル・シッフルと最後の戦いもスマートでカッコ良かったです。
鷹翔千空(イリヤ)
スメルシュ(防諜機関)の一員で、ル・シッフルを監視しています。
ナイトクラブ「メゾン・ダムール」での撃ち合うシーンがピストルの持ち方や視線、台詞が決まりスピード感がありテンポの良い表現が素晴らしかったです。
鋭い目つきに痺れる。
小賢しい男だけど颯爽としていてカッコいい。一気にファンが増えそうな気がしました。ソロも低い声で上手い!いつの間にこんなに渋い男役になっていたのでしょう?
天彩 峰里(アナベル)
ル・シッフルの元愛人で今は片腕。
ヒロイン経験があり、最近は色気を武器に相手を取り込む役が続いているが、表現力や仕草が本当に上手く芹香さんと息の合ったお芝居が素晴らしい。
桜木さんを取り込んでいく様子も様になっていたし、やはり目の芝居が素晴らしい!舞台にいると、つい目で追ってしまう。
最後に桜木さんに愛を感じる芝居が可愛かったなあ。
風色 日向(グレゴリー・ロマノフ)
ゲオルギーの長男。
親のすねをかじっている青年、金持ちのお坊ちゃんらしい演技で、あくまでも両親を守ろうと奮闘するのがクスッと笑えてしまいました。こんな金持ちのボンボンいそうだもの。
亜音 有星(アナトリー・ロマノフ)
ゲオルギーの次男、大学留年中でチャラい男を好演。
こういう金持ちの大学生はわんさかいそうです。それでも親を助けようとする姿に、親離れできない愛情からか?頼っているのは経済的なことのみなのか?と考えてしまいました。
こんな気持ちにさせる演技に脱帽です。お芝居が上手くなりました!素晴らしいです。
山吹ひばり(ニーナ)
デルフィーヌの妹。
スタイルが良く背も高いし、目元がぱっちりして可愛いです。
台詞が少な目なので他の出演者に目を奪われてしまいました。
若翔りつ(ドクトル・ツバイシュタイン)
ナチスドイツの科学者。
ソロがコミカルで上手いが、何故かディズニーアニメの『リトル・マーメイド』のアースラ(タコ)が思い浮かびました。私はアースラの歌が好きです。
曲調が似ていたのか?いやいや私の思い込みかも。
2曲くらいソロがありましたが、どうしてもアースラと重なり勝手に感動してしまいました。
トップコンビの見納め公演
ついにトップスター真風涼帆さんとトップ娘役の潤花さんの見納めの公演でした。
潤花さんの歌は個人的にはちょっと苦手なのですが真風さんとの並びは美しいです。
ショーで真風さんと踊る潤花さんはうっとりした視線を送っていて、本当に尊敬しているのだといつも思っていました。
潤花さんは、物おじしないしゃべり方をします。
スカイ・ステージのトーク番組で大先輩である真風さんに時々、ん?その言い方いいの?と思う話し方をしますが、真風さんが笑い潤花さんもつられて笑う姿を何回か見ました。
二人の良い関係がみられ、ほっこりしました。
パレードの階段降り
1本物の場合、ショーはお芝居の続きの様なファイナルとなります。この『カジノ・ロワイヤル』は現代ものなのでショーの衣装も華やかでした。
歌唱指導は芹香斗亜さんの”イルカ”の歌でした。
芝居の黒海のイルカからですね。
ロケットが始まり、娘役を従えて真風さんのダンス、銀橋でソロ、男役の群舞から、芹香さんセンターの男役群舞で組長の寿さんから肩を叩かれ、抱き合います。(今後は頼むよということでしょう)憎い演出ですね。
そして白いスーツの真風さん・白いドレスの潤花さんのデュエットダンス。いつもながらため息が出る様な素敵なダンスです。本当に今日が最後のデュエットダンスなのか…胸にグッと迫る思いがこみあげました。
銀橋に踊りながら渡りセンターでリフト。もうこのデュエットダンスも見ることがなくなるのですね。ちょっと切ないです。
いよいよお待ちかねの階段降りがスタート!
エトワールは葉咲うららさん→亜音有星さん、山吹ひばりさん、風色日向さん→紫藤りゅうさん、天彩峰里さん、鷹翔千空さん→瑠風輝さん、春乃さくらさん→桜木みなとさん(肩に白い羽根)→芹香斗亜さん(2番手羽根)→潤花さん(トップ娘役羽根)→真風涼帆さん(トップ大羽根)でした。
赤字は退団者です。桜木みなとさんが単独で階段を降り肩に小さな羽根を背負っていました。次回の芹香さん、春乃さんのお披露目公演で2番手羽根を背負うのか?しっかり確認しなくては!
サヨナラショー
退団するトップスターやトップ娘役は千秋楽の後に「サヨナラショー」というトップ時代の軌跡の歌のショーがあります。
『ワンハート アット コスモプラネット』というショーでした。
真風涼帆さんは2017年11月からトップスターになり、潤花さんとは2021年6月に新トップコンビとなりました。
『天(そら)は赤い河のほとり』の衣装で”明日への旅路”の歌から始まり『HiGH&LOW』山王連合会のコブラで歌を歌い、芹香さん率いるWhite Rascals、桜木みなとさんのRUDE BOYS、鷹翔千空さん率いる鬼邪高校、瑠風輝さんの達磨一家がダンスし歌います。
潤花さんのダンスソロからFLY WITH ME、シトラスの風(退団者寿つかささん、澄風なぎさん、湖月珀さんの歌から、オーシャンズ11のダニーとラスティ(芹香)を、紫藤りゅうのソロ、秋音さんのソロ、と退団者にも花を持たせる演出でした。
白いスーツの真風さんとダークグリーンのドレスの潤花さんの”カプリチョーザ”から、『シャーロック・ホームズ』の”新しい人生へ”を歌いました。
芹香さんと桜木さんのソロから、全員でマラカス?風のペンライトを手に「皆で踊りましょう!」と銀橋に並び会場全体も一体化してダンスを!
ノリノリのコンサート会場の様です。
そして淡いパープルドレスの潤花さんと同じ色のスーツの真風さんが『NEVER SAY GOODBYE』の”TRUTH OF LOVE”を、潤花さんが歌いました。
”ONE HEART”を真風さんが情感たっぷりに歌い、宙組全員が舞台に集まり舞台が回転して真風さんと向き合い、宙組が一つになり幕が降りました。
関連:『天(そら)は赤い河のほとり』『シトラスの風』2018年3月30日公演のブルーレイです。
主演は真風涼帆さん、ヒロインは星風まどかさん
原作/篠原千絵「天は赤い河のほとり」(小学館)
脚本・演出:小柳奈穂子
『NEVER SAY GOODBYE』2022年3月14日公演のブルーレイです。
主演は真風涼帆さん、ヒロインは潤花さん
退団者たちのあいさつ
副組長の松風輝さんが涙をぬぐいながら、「ゆりかが私達にみせてくれた景色を一生忘れません」と挨拶しました。
湖風珀(いとゆ)
「踊ることが大好きだった。小池先生の『エクスカリバー』『シトラスの風』を宝塚で初めてみました。7年間ありがとう」
102期です。入団時の成績が5番で優秀なので、もちろんダンスだけではなく歌唱力もあります。『HiGH&LOW』では達磨一家の右京役を演じ力強いダンスを披露していました。最もダンスが激しかったRUDE BOYSでも軽やかにアクロバティックなダンスをしていました。
澄風なぎ(たくさん)
「初めて宙組の公演を宝塚でみて、自分も宙組になるご縁があった。10年、心よりありがとう。」
同期の花渡しは瑠風輝さんでした。
99期で入団時の成績は7番、優秀ですね。
『カジノ・ロワイヤル』ではシャンデリア瞬く、カジノで支配人ジェラール役、副支配人の雪輝れんやさんと秘書カトリーヌ(湖々さくら)との歌とダンスがリズミカルでした。
また、サヨナラショーの『ワンハート アット コスモスプラネット』では退団者で”シトラスの風”を歌い、単独ソロもあり見せ場がありました。
独特な雰囲気やお芝居や歌唱力もあり退団は惜しい気がしました。
紫藤りゅう(るりこ)
元星組のトップ娘役の綺咲愛里さんが同期のお花渡しでした。
「愛と夢に満ち溢れた美しい日々の中で走り続け、ゴールを目の前に控えた今、心よりの感謝でいっぱいです。」
96期です。星組から2019年12月に組替えになりました。
新公主演1回、バウW主演1回の経験者です。
2011年に阪急の初詣ポスターモデルに抜擢されました。
2021年『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』ではJ・モリアーティ大佐役など幅広い役どころを演じ、その存在感を示しました。その後も2022年『NEVER SAY GOODBYE』でマックス・ヴァン・ディック役、『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』でヤマト役など宙組、そして星組の戦力として活躍してきました。
宝塚スカイ・ステージより
秋音光(あきも)
同期の花渡しは元花組のトップ娘役の花乃まりあさんでした。
「宝塚の舞台が大好き、宙組が大好き、お客様が大好き、私を大きく成長させ本気で笑い、本気で泣き、キラキラした指輪の様に美しい宝塚を愛してくれる皆様に沢山の幸せが訪れますように。」
96期です。大劇場では雪組の和希そらさんがお花渡しだったそうです。
2018年東京国際フォーラム ホールC公演『WEST SIDE STORY』のベイビージョン役を好演し、芝居の幅を広げていきました。2019年『オーシャンズ11』のイエン役、2021年宝塚バウホール公演『夢千鳥』の夢二役、同年、全国ツアー公演『バロンの末裔』のローバック役など、数々な役柄を演じ、宙組を支えるメンバーとして活躍しました。
宝塚スカイ・ステージより
寿つかさ(すっしい)
同期の花渡しは専科の高翔充希さんでした。
「あふれる愛と感謝を込めてありがとうございました。」
2008年から組長を務めました。2007年には阪急すみれパンジー賞を受賞しました。
2006年11 – 2007年2月、『維新回天・竜馬伝!』 – 西郷隆盛『ザ・クラシック』
2007年3 – 4月、『A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-』(別箱公演) – ドクトル・ゴッズ
2007年6 – 9月、『バレンシアの熱い花』 – バルカ『宙 FANTASISTA!』
この3公演が評価されてのパンジー賞です。
長年の組長は精神的に大変だったと思います。お疲れ様でした。
潤花(かの)
102期です。雪組で新公ヒロイン3回、バウヒロイン1回、東上ヒロイン1回、梅芸ヒロイン1回(全ツのヒロインの予定でした)に抜擢され、2020年9月に宙組に組替えになりました。
華やかなオーラと親しみやすい笑顔がキュートな娘役です。
「宝塚という世界でゆりかさんと一緒にいて、愛しく一緒に過ごせる日々が幸せでした。
ゆりかさんの隣に立つのは最後、人生の中で財産となりました。寂しいです。心からの愛と感謝、ありがとうございました。」
#真風涼帆、宝塚サヨナラショーあいさつ全文「道理が通らないことが大嫌い」「大きな愛で何倍にも大きく何倍にも強くなることができました」 – サンスポ https://t.co/iANDEkb1jm
— 産経宝塚部 (@sankeikageki) June 11, 2023
真風涼帆(ゆりか)
宝塚の正装ではなく、男役の黒燕尾姿でした。
大劇場では正装でした。
男役としての退団にこだわり、黒燕尾姿なのでしょうか?
男役の象徴でもある黒燕尾を選びました。最後の最後の瞬間まで、大好きな男役を全うすることができたと思います。
宝塚は、自分のすべてを懸けた、宝物のような大切な存在です。
宝塚公式、東京公演の千秋楽後の記者会見より
やっぱり、男役を最後まで貫きたかったのですね。
「宝塚で戸惑いながら夢中になってただ走り続けました。
一から十まで沢山の方に導かれ様々な出会いに成長させてもらった。人と人は分かり合うことは難しいけど私を信じて応援してくれた。
宙組8代目、真風涼帆、任務を完了致します。17年間ありがとう。」
退団者7名が銀橋を渡るとき、潤花さんは挨拶も涙声になり、涙を流していました。
最後のトップスターとしての舞台挨拶では、「全員が揃って千秋楽を迎えられたことに感謝しています。連日の拍手や笑い声、笑顔にパワーをいただきました。これからも宙組を宜しくお願いします。」
2回目、3回目と続き、すっしい(寿つかさ)さんの誕生日だそうで、「誕生日おめでとう!」
すっしいさんが「ゆりかに支えられ、ありがとう。宙組を応援していきます。」
割れんばかりの拍手を貰っていました。
4回目、5回目は真風さんが単独で、芹香さんを呼び「18年前に出会って…」で言葉がつまり真風さんが涙を流し「苦楽を共にした。私の隣りで楽しませ…頼もしい人にバトンが渡せることが…」芹香さんは大号泣で言葉が出ない様子。「無理無理!」と顔を手で覆っていました。
やっと、「あたたかい言葉をかけていただいた。いつも背中をみていた。明日からどうしよう?いやいやがんばります」と抱き合う。「世界に配信されなくて良かった大号泣姿…」と。
あんなに大号泣なのにメイクは崩れないし、鼻が赤くならない!ジェンヌさんの化粧術の素晴らしさにも感服しました。
教えて欲しいです!
宙組三本締めで幕が降りました。しかし客席の拍手は鳴りやまず、袖から真風さんと潤花さんがセンターへ現れました。
潤花さんが私が先だった?と小声で、すかさず「トップ娘役が先に出てトップが後は流石にないでしょう。ちょっと変わった子です。幾度も助けられました。ありがとう。」客席から笑いが起きます。
「お笑いコンビみたいになっているけど…」と笑いながら話す真風さんに、潤花さんは「これからもゆりかさんの味方です。応援しています。」とゆりかさんをじっとみつめて嬉しそうに話す潤花さんでした。夫婦漫才のようなほっこりした本当に最後の挨拶でした。
カジノ・ロワイヤル千秋楽のまとめ
カジノ・ロワイヤルの東京公演の千秋楽の配信の感想を書きました。
この公演は世界に配信されました。
凄いですね。世界配信ですよ!どれだけの方が配信を見たのでしょう?統計をとってもらいたいです。
さて、宙組トップになり6年目の真風さんが本日6月11日の千秋楽で退団しました。
潤花さんは2021年に研6でトップ娘役になり2年で退団を決意しました。
これを添い遂げ退団といいます。
元月組トップ娘役だった黒木瞳さんがトップは大地真央さん以外に考えられないと同時退団したと語っていました。
潤花さんも真風さんから退団する意向を聞き、即座に自分も退団すると答えたそうです。
包容力があり、下級生にも目を配る真風さんは宙組全員の夢であり希望だったのでしょう。
さて、この公演では他に5名の退団者がいました。皆さん、ベテランの方ばかりでした。
宝塚が好きで好きでたまらない思いに溢れた退団の挨拶でした。第二の人生を今までできなかった事やこれからの新たな夢に向って楽しく過ごして貰えるようにお祈りします。
明日から新生宙組が始動します。安心して渡されたバトンを手に、芹香斗亜さん、春乃さくらさんコンビはどのように成長していくのかとても楽しみです。
芹香さんも優しくてピュアな方なので益々包容力のある男役になりトップスターとして輝いて欲しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の公演は、芹香斗亜さん、春乃さくらさんのお披露目公演で7月23日(日)〜8月5日(土)東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
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