2023年8-11月に月組「フリューゲル-君がくれた翼-」の上演が決定しました。
ドイツを舞台にした物語で、齋藤 吉正さんのコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品だそうです。
どの様なあらすじでしょうか?コミカルで心揺さぶる作品とは「今夜、ロマンス劇場で」の様な楽しく感動的な物語なのでしょうか?早速調べてみました。
フリューゲル宝塚月組のあらすじ
冷戦下の東西対立により国が分断されていた1988年のドイツが舞台です。
社会主義国となった東ドイツの国家人民軍で広報を担当するヨナス・ハインリッヒ(月城かなとさん)は、西ドイツのポップスター、ナディア・シュナイダー(海乃美月さん)を迎えてコンサートの責任者に任命される。欧州各地で巻き起こった民主化の波は東ドイツにも押し寄せており、政府は国民の不満を解消する目的で首都東ベルリンでのコンサートを企画したのだった。
自由奔放なナディアの言動に振り回され、顔を合わせる度に喧嘩を始めてしまうヨナス。
東ドイツの監視体制の真っ只中にいる月城ヨナスと、暮らし向きは良い西ドイツの自由奔放な歌姫ですよ。そりゃ、ストレートな表現や思いもよらない行動で振り回されたのでしょう。
イライラもしますね。
しかしリハーサルでナディアが歌う「フリューゲル」という曲を耳にした瞬間、その歌声に胸を打たれ、離れ離れとなった家族と過ごした幼い日々を思い起こす。
音楽の力は素晴らしい!人を酔わすこともできる!
心を癒すこともできる。
音楽を通じて初めて心を交わした二人…。
そんな二人をヨナスの大学時代の同期でもある秘密警察のヘルムート・ヴォルフ(鳳月杏さんかな?)が監視していた。
ベルリンの壁崩壊へと向かう激動のドイツを舞台に描くコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品。
最初は反発しながらも次第に惹かれ合っていくという解説をみて、月城さんと海乃美月さんの見つめ合うシーンがみえるようでした。
国家人民軍の広報のヨナス・ハインリッヒ(月城かなとさん)は、やっぱり軍服かな?アーミー色でも茶色でも絶対カッコいい!男前!早く見たいです。
秘密警察のヘルムートが鳳月さんなら、ニヒルな役がとっても似合っていて、カッコいい。
ナディアの海乃美月さんは、ニーナがモデルなら、ミニスカートで登場するかもしれない!可愛いと思うなあ。
ただ、どぎついメイクは控えめにお願いしたいなあ。
フリューゲル宝塚月組キャスト(追記)
キャストが決定しましたので追記しました。
107期の天つ風さん役付きです。本役初の役付きですね。おめでとうございます。
一輝翔琉さんの役がないのは新人公演初主演だったりして!
『応天の門』の新人公演の主演の七城雅さんも本役では役付きは無かったし…
ヨナス・ハインリッヒ | 月城かなと |
ナディア・シュナイダー | 海乃美月 |
ヘルムート・ヴォルフ | 鳳月杏 |
ルイス・ヴァグナー | 風間柚乃 |
ニコラ・シューバルト | 蓮つかさ |
ヴォーヴァ | 佳城葵 |
マチルダ・ベルクマン | 麗泉里 |
ピエール・ベック | 英かおと |
ミク・エンゲルス | 彩みちる |
カール・ベルクマン | 朝陽つばさ |
ボリス・ノイビル | 蘭尚樹 |
アンジー | 桃歌雪 |
テオ・リヒター | 空城ゆう |
ポリーナ | 妃純凛 |
サーシャ | 天紫珠李 |
ルドルフ・ルーク | 彩音星凪 |
トーマ・ランゲ | 礼華はる |
イワン工作員 | 甲海夏帆 |
ゲッツェ・バウアー | 彩海せら |
アメリ・フォーゲル | 天愛るりあ |
ヘルガ・ミュラー | 菜々野あり |
ヤン・クラウゼ少尉 | 柊木絢斗 |
ベン・ハルトマン | 一星慧 |
ユルゲン・クリストファー大佐 | 大楠てら |
リン・マイヤー | 白河りり |
アラン | 瑠皇りあ |
マリア・フィッシャー | 羽音みか |
クラウス・シュルツ | 彩路ゆりか |
イルゼ・ベルクマン | まのあ澪 |
刑事 | 爽悠季 |
東ベルリンの青年 | 毬矢ソナタ |
ノーラ・ブレーメ | きよら羽龍 |
エラ・コッホ | 咲彩いちご |
記者 | 真弘蓮 |
リナ・シュミット | 美海そら |
東ベルリンの学生(男) | 月乃だい亜 |
ヨナス(少年) | 朝香ゆらら |
刑事 | 静音ほたる |
人民警官 | 七城雅 |
人民警官 | 槙照斗 |
東ベルリンの少年 | 奏羽美緒 |
連邦警官 | 遥稀れお |
東ベルリンの学生(男) | 水城あおい |
ユダヤ人の少年 | 一乃凜 |
クララ・シュローダー | 花妃舞音 |
記者 | 和真あさ乃 |
東ベルリンの学生(女) | 蘭叶みり |
ホテルマン | 涼宮蘭奈 |
人民警官 | 澪あゆと |
東ベルリンの学生(男) | 綺乃ゆず |
人民警官 | 大瀬いぶき |
ホテルマン | 天つ風朱李 |
フリューゲル宝塚月組のドイツの歌姫
宝塚では、ナディア・シュナイダー(海乃美月さん)ですが、モデルはニーナ・ハーゲンというパンクロックの女王のことです。
ニーナはミニスカートとド派手なメイクに長い髪の30歳くらいの歌姫です。
ニュースで見た記憶があります。
アン・ルイスは、似たような衣装を着ていましたね。
私はニーナの衣装は可愛いと思いましたよ。
当時の衣装はジャン・ポール・ゴルチェというファッションデザイナーの作品でした。
ドイツ語と英語の歌の数々で彼女はコスモポリタン的な要素を発揮し、1985年の3月に唯一の日本公演が実現しています。
コスモポリタン的とは?
国や民族にこだわらないで、世界が一つの国という考え方です。
世界的視野と行動力とをもつことです。
1988年のベルリンの壁
東ドイツは社会主義で国営企業が多く、反体制派を除けば全ての市民が雇用されていましたが、経済状況の悪化により1960年までは国民が東ドイツを去る人数が多く社会主義が成立しないので東ドイツの人々が逃げられないようにベルリンの中心部に壁ができました。
ベルリンの壁の長さは155km。(おおよそ大阪―岐阜間と同じくらいです。)
数字だとピンときませんが、大阪から岐阜までの距離となるとかなりの長さだと予想はつきます。その長さに驚きです。
1961年8月13日に作られ(予告もなく突然作られました。)、1989年11月9日に壊されました。
ある日、急に壁ができ、東ドイツと西ドイツの行き来ができなくなりました。
壁を強引に乗り越えると射殺されたそうです。
子供でも容赦なく射殺されたそうです。
残忍です。
平和な国に生まれて良かったとしみじみ思います。
音楽の力で壁を壊そうとした歌手たち
1987年6月、デヴィッド・ボウイはベルリンに凱旋し帝国議会前でコンサートを行いました。
会場は壁のすぐ近くだったため、多くの東ベルリン市民が壁のそばに集まり禁止されていた音楽が漏れてくるのを聴きました。
ステージに上がったボウイは、観客にドイツ語で「壁の向こう側にいる友人たちにも挨拶をしよう」と話しました。
後年の雑誌のインタビューで「僕の最もエモーショナルなパフォーマンスのひとつになった。向こう側の壁のそばには何千人も集まっていた。壁に隔てられたダブル・コンサートのようなものだった。
向こう側からも歓声や、一緒に歌う声が聴こえてきたんだ。ああ、今でも言葉に詰まってしまう。僕は心を痛めていたんだ。あんなことは人生で初めてだったし、もう二度と起こらないだろう」と答えていました。
東ドイツは社会主義だった為、仕事があっても個人の財産は作れない様に管理されていたり、色々な監視があり、市民は楽しみがあったのでしょうか?
男性ロックスターのデビット・ボーイは男性のメイクの先駆けで、当時は憧れと哀れみが入り混じったインタビューも多くありました。
でもロックファンには、この行いは賞賛に値するものだと信じています。
私はファンではないけど、ファンキーでクールだと思いました。
ファンキーでクールは誉め言葉ですよ。
デビット・ボーイをテレビなどで目にしたときは度肝を抜かれた驚きがありましたが、歌う姿はカッコよかったです。
動物好きの坂上忍さんも憧れていたそうです。
1988年7月19日、ブルース・スプリングスティーンとE・ストリート・バンドが”Rocking The Wall”と銘打ったこのコンサートを東ベルリンで行ない、30万の観客を集めてテレビでも放映されました。
スプリングスティーンは「おれは政府に反対しに来たんじゃない。いつかすべての障壁がなくなることを願ってロックンロールをやりに来たのさ」と語ったのは有名です。
演出家は齋藤 吉正
作品づくりに初めて関わったのは、演出家谷正純の助手として参加した1994年月組公演「エールの残照」で、以後、数多くの演出家の助手を経験しました。
1996年雪組の「虹のナターシャ」新人公演をステップに、1999年に宙組バウホール公演「TEMPEST」で演出家としてデビューし、2000年月組公演「BLUE・MOON・BLUE」にて宝塚大劇場での作・演出デビューを果たしています。
ドイツを題材にした舞台が2002年にありました。こちらは1930年のドイツナチスの時代でした。
(2002年 星組 宝塚バウホール)ヴィンターガルテン-春を待ち侘ぶ冬の庭園-です。
1930年代、ベルリンで繁栄した劇場「ヴィンターガルテン」を舞台にバレエダンサーとナチスの親衛隊少尉という異なる道を歩いた2人の若者の青春と別れを描きました。
朝澄けいさんと真飛聖さんのW主演でした。ちょっと暗めな物語だったそうです。
ナチスの時代、ヒトラーの演説シーンはあまりにも有名ですね。
ですから、あまり明るくはないでしょうね。
まとめ(追記有)
2023年7-10月に月組「フリューゲル-君がくれた翼-」の上演が決定しました。
1988年ころのベルリンの壁により分断されたドイツが舞台となります。月城さんと海乃さんの大劇場公演は5作目です。
カレンダーから退団がわかると言われるように、真風涼帆さんと潤花さんは2023年4月掲載まででした。
そして、およそ8か月前に退団の発表をされました。
海乃さんが今年中の退団なら、3月千秋楽の「応天の門」の後で発表となるでしょう。←追記)退団の発表はありませんでした。ですから2023年の退団はありませんね。
星組や花組が組み替えがあり、2024年か2025年はトップが退団するかもしれません。
働き方改革として礼真琴さんが休養に入るという異例の発表がありました。宝塚スターたちが、在籍したいのに卒業を決めるという決断をさせず、休みが取れる職場(歌劇団)になることを切に願います。
2023年版の宝塚カレンダーでも書きましたが、スターカレンダー(トップスターとトップ娘役のみ)とステージカレンダーの海乃美月さんは最終掲載月が3月でした。
そして月城かなとさんは6月が最終月でした。
退団の発表がなければ7作目かトップ就任3年の2024年以降の退団だと推測します。これは歴代のトップスターがよく口にする数字です。
もちろん、海乃美月さんに退団して欲しい訳ではなく、できれば専科に行って長く歌劇団にいて欲しいです。
ですが下級生がどんどん上がってきますので、どこかで折り合いをつけなければなりません。
元トップスターの方々が「トップスターになると、いつ退団するかを考えます」と話していたことを思い出しました。
一番てっぺんまで上り詰めると、引き際を考えるのですね。宝塚は本当に厳しい世界です。だからファンが一生懸命応援するんですね。海乃さんの今後を見守っていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
6月公演のDeath Takes a Holidayの記事は
↓
残念ながら劇場までは行けない方は千秋楽の配信をご覧ください。
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