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ロミオとジュリエット宝塚星組の2021年A日程は礼真琴のずば抜けた演技力がわかる公演で配信をみました。

宝塚星組

2021年の星組公演「ロミオとジュリエット」は2月~5月の公演でした。

役替わりがあり、A日程の配信をみました。

何故、今2021年の公演の感想なのか?疑問ですよね。

星組トップスターの礼真琴さんを知りたくて「眩耀の谷」「ロミオとジュリエット」をみて、礼真琴さんの代表作とされる「ロミオとジュリエット」を記事にしました。

悲劇のロミオとジュリエットが宝塚ではどの様に演じられるのか?また、演技力がずば抜けているとSNSで目にした礼真琴さんの演技とトップ娘役の舞空瞳さんが気になりました。

まず、A日程のキャストと悲劇の1968年の映画との比較から書いていきます。

ロミオとジュリエット宝塚星組2021年A日程のキャスト

2001年のフランスのミュージカルは死や詩人(フランス作品のみ)などの原作には登場しない登場人物が登場したり、さらに、キャピュレット夫人の出番は大幅に増えていました。舞台演出効果を出すためだったのでしょう。

宝塚では、さらにを追加しています。

ロミオ礼真琴
ジュリエット舞空瞳
ロレンス神父英真なおき
モンタギュー卿卿美稀千種
モンタギュー夫人白妙なつ
キャピュレット卿天寿光希
ヴェローナ大公輝咲玲央遥斗勇帆【B】
ピーター遥斗勇帆輝咲玲央【B】
キャピュレット夫人夢妃杏瑠
ティボルト愛月ひかる
天華えま愛月ひかる【B】
ベンヴォーリオ瀬央ゆりあ綺城ひか理【B】
パリス伯爵綺城ひか理極美慎【B】
乳母(ジュリエットの)有沙瞳
マーキューシオ極美慎天華えま【B】
ジョン羽玲有華天路そら【B】
碧海さりお希沙薫【B】

何度も繰り返し観たいならDVDで!A日程です

ロミオとジュリエットの演出家の稲葉太地

2001年にフランスで初演されたミュージカルが基となっていますが、2010年に宝塚歌劇版として初演する際、潤色・演出を務める小池修一郎先生と共に、フランス版を、一曲一曲歌詞が入ってくる度に、シェイクスピアの戯曲を随所に盛り込んだ、宝塚歌劇版のミュージカルとして見事に成立する舞台となりました。

礼真琴は類稀なる身体能力を持ったスターです。2010年の初演では、宝塚歌劇版にしか登場しない「愛」役を入団2年目で演じお客様から大きな評価を得たことが彼女の今日に至るキャリアのスタートではないでしょうか。また、身体能力だけではなく、歌唱力も他の追随を許さぬものがあります。星組のトップスターとなり満を持して臨むロミオ役がどんな次元に行きつくのか、稽古をしていて楽しみで仕方がありません。明るさの中にふと滲む憂いダイナミックさの中に垣間見える繊細さ。私が感じるロミオ役の魅力を一層押し広げてくれるでしょう。

宝塚ホームページより

『また相手役の舞空瞳身体能力に秀でた娘役で、歌唱力にも磨きが掛かっておりジュリエットが少女から女性になるその変化をどう演じてくれるかも楽しみです。

そして、愛月ひかる、瀬央ゆりあといった男役スターを筆頭に、代々星組に流れる熱い熱いエネルギーがどう舞台で開花するのか、私もお客様と共に見届けたいです。

同じ役を違うキャストが演じると役のイメージや印象が大きく変わってきますが、『ロミオとジュリエット』はやはり素晴らしかったねと感じていただき、宝塚は素晴らしいねと笑顔で劇場を後にされることを強く願っています。』とも語っていました。

残念ながらA日程しか観ていませんが、名作でオリジナリティが宝塚らしいので、B日程でも観たいと思えました。

まさに同じ役でもキャストが違えば印象が違うと思います。同じ舞台が2倍楽しむことができますね。

ロミオとジュリエット1968年映画との比較

映画では1968年「ロミオとジュリエット」でロミオはレナードホワイティングでジュリエットはオリヴィア・ハッセーでした。当時オリヴィアは16歳で初々しいオリヴィアのハスキーな声も台詞も今でもすぐ記憶が蘇ります。それほど感動し、共感しました。

ロレンス神父はロミオに作戦を書いた手紙が渡るように手筈を整えますが、手紙を受け取る前にロミオはジュリエットの死亡を知り、キャピュレット家の地下納体所のジュリエットに会いに行きます。

管理人
管理人

現代の様に携帯電話はなく、手紙という手段しか無い時代でした。

手紙がロミオに渡らなかった事が最大の原因ですが、悔やまれるのはロミオがキャピュレット家の納体所に一人で入り込んだことです。

誰かと一緒なら、毒を飲もうとしても防げたかもしれません。

映画を見た時は、手紙さえ届けば、二人はどこかへ逃げることもできたのに!と強く思いました。

そして毒を飲んで後を追い、目覚めたジュリエットはロミオが死亡していたので、残りの毒を飲もうとしますが、残っておらず、ロミオの短剣で胸を突いて息絶えます。

映画は二人が死亡している美しいシーンで、あの有名になった音楽が流れ幕となりました。

悲劇で終わりました。

この映画は物凄く話題になりました。名作だから?主演やヒロインが可愛かったから?違うんです!

当時15歳と16歳のオリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングの愛の表現でヒップが映像にうつっていることでした。映画の内容とか評価ではなかったのです。

私は感動したので、この話題に触れるたびに悲しくなりました。

ロミオとジュリエット宝塚版のエンディング

「ロミオとジュリエット」を礼真琴さんと舞空瞳さんが演じました。

悲しい物語を宝塚ではどの様に演出されるのでしょう?ワクワクしながら観ました。

まず、ジュリエットは初々しい10代の少女にみえました。素晴らしい演技力です。

ジュリエットがバルコニーで歌う「愛の誓い」気持ちがこもっていて素晴らしいです。

特にロミオが追放される前にジュリエットとベッドで迎える朝のシーンが素敵でした。

ロミオがシャツ1枚になり、(物凄くドキドキしました!礼さんカッコいい!)ジュリエットは下着姿(サンドレス風ですが)で鳥の声を「ナイチンゲールが鳴いたの。ひばりではないわ。まだ行かないで!」と愛する女性の目でロミオを見つめます。

管理人
管理人

何て愛おしい!そりゃ、ロミオがもう一度キスを!となるよね~

なこちゃんジュリエット愛おしすぎる!

管理人
管理人

ここまでお互いを愛する演出があるなんて!ちょっとビックリしましたが素敵なシーンでした。

一方、ロミオは親友のベンヴォーリオ(瀬央ゆりあ)とのやり取りが10代の若者同志で二人とも目がキラキラ輝き、まさに青春だと感じました。

礼さんとせおっち(瀬央ゆりあ)は同期の阿吽の呼吸があるのが感じられ、二人の仲の良さがそのまま、この芝居に出ていた様に思いました。

マーキュシオ(極美慎)は背が高くてかっこよくてキレイ!極美さん美しい!ベンヴォーリオ(せおっち)との並びが背が高い同志で物凄くかっこよかったなあ。

だから、マーキュシオが死んでしまう時は横顔がキレイでそれがまた悲しくて。

息が絶える寸前に「ロミオありがとう」の言葉にまたまた余計に泣けてきちゃう。

管理人
管理人

極美さん、こんなにキレイなのね~と認識したシーンでした。

ロミオの礼さん170cmで低くはないのに、マーキュシオとベンヴォーリオと並ぶと小さく見えてしまう…ちょっと残念だったなあ。

ジュリエットの乳母役の有沙瞳さんが衣装で太った様にみせ、歌も芝居も上手で、ロミオの後を追って剣で胸を貫いたジュリエットをキャピュレット家の地下納体所で見つけた時の驚きと後悔の表情が悲しみをより深いものにしました。

二人を助けられなかった後悔だったのでしょう。ロレンス神父(英真なおき)と泣き崩れる姿や歌がより涙を誘いました。

ベテランで歌も演技力もある二人ですから。

追放されたロミオの元にロレンス神父の作戦を書いた手紙が渡る寸前に、ベンヴォーリオがロミオを真っ直ぐ見つめ、ジュリエットが死んだとロミオに伝えてしまうなんて悲しい定め…。

すでに死に操られていたのでしょう。

死(天華えま)はロミオが恐れていた何かだと、礼さんは表現していました。

礼さんが芝居で表現している通り、天華さんの死のダンスや指先までも美しく動かしていることも、ふっと笑う顔も、物凄く悪いパワーが伝わってきて、払いのけたくなったりして素晴らしかったです。

そして愛の碧海さりおさんは、明るく美しいバレエで表現していました。普段は男役なのに指先まで美しく軸がぶれないバレエの要素のダンスでした。キレイで時折みせる微笑みが良かったです。「眩耀の谷」で新公初主演に抜擢されました。

ちょっと気になる男役だったのに、ピッタリしたドレスだったのでスタイルも良くて、益々好きになりそうです。大健闘でした。

ここから宝塚のエンディングについて

映画は二人の命が終わるところまでなのですが、宝塚は2010年に愛という役を追加し死後、二人は添い遂げられたことを表現していました。

実は二人を乗せた台が起き上がった時、正直「何?」と思いましたが、愛の碧海さんの優雅なダンスと死の天華さんの冷やかな笑いの死のダンスで死後の世界への旅立ちを表しているのがわかりました。

そして二人が起き上がりダンスをします。凄いです!バレエ映画の一場面の様です。二人ともあんなに高く揃ってジャンプするんですよ!これが身体能力の高さなのでしょうね。

二人は死後の世界で添い遂げ、死よりも愛が勝ったという演出で、二人で歌う「エーメン」が二人の愛を一層強調していました。

最後には愛する二人があの世で幸せになれたのだというエンディングでした。

管理人
管理人

良かったなあ~これぞ!宝塚!

星組はみなさん、歌や芝居が上手で見ごたえがありました。

このロミオとジュリエットはトップコンビの代表作になるでしょう。

素晴らしかったです。

眩耀の谷」の二人のお芝居は素晴らしく、息のあったトップコンビだと思いましたが、1年たつとこんなに演技・ダンス・歌の表現力が上がるのだと感動しました。

管理人
管理人

残念なのは、170cmの身長なのに礼さんが小さく見えてしまうことです。

多分、衣装のバランスかな?

上着が中途半端に長い場合が特に小さく見える気がします。

ショーで単独でダンスをしているときは感じないので、衣装のバランスかもしれません。

礼真琴のずば抜けた演技力

礼さんは若いロミオの突っ走り感が出ていて、まさに青年に見えました。

演技力が高いと言われる礼さん、流石!です。

ジュリエットを愛する喜びが全身からほとばしっているようでした。ふとした仕草が演技力の高さを物語り、自然な大げさではない演技が素晴らしかったです。

時折みせる憂いは自らが死を予感していたのでしょうか。

「僕は怖い」の歌は特に素晴らしかったです。

宝塚で初演の2010年7月10日(土)~7月26日(月)星組公演研2の礼真琴さんが愛に抜擢され、観客から大きな評価を得ました。

この時の死は真風涼帆さんで研5でした。

ロレンス神父はやはり英真なおきさんで、2021年の星組公演でも素晴らしい演技力と歌でした。

ロミオ柚希礼音
ジュリエット夢咲ねね
ティボルト凰稀かなめ
キャピュレット卿一樹千尋
ロレンス神父英真なおき
モンタギュー卿にしき愛
ベンヴォーリオ涼紫央
ピーター美城れん
モンタギュー夫人花愛瑞穂
キャピュレット夫人音花ゆり
ヴェローナ大公水輝涼
マーキューシオ紅ゆずる
乳母白華れみ
パリス天寿光希
真風涼帆
礼真琴

2010年星組公演のDVD見つけました!

まとめ

星組トップスターの礼真琴さんを知りたくて「眩耀の谷」と「ロミオとジュリエット」をみました。

トップ娘役の舞空瞳さんのお披露目公演の「眩耀の谷」を観たのですが、歌や芝居は上手だと思いましたが、SNSで騒がれていた礼真琴さんの素晴らしさがあまり感じ取れませんでした。(すみません!この公演はせおっちに目が行ってしまいました)

2021年星組公演「ロミオとジュリエット」も礼真琴さんと舞空瞳さんの代表作だと言われていたので配信をみました。

なるほど、これはトップコンビの代表作ですね。

舞空さんは10代の少女から女性までを見事に演じていました。

礼真琴さんはやはり青年が初めて心から愛する人を見つけた喜びを見事に演じ、何があっても二人でいたいと命を断つことを選ぶ究極の愛の物語です。

芝居の中で舞空さんとのダンスはバレエの様で「バレエを見に来たっけ?」と錯覚してしまうほどデュエットダンスのレベルが高く他組にはない独特なデュエットダンスでした。

トップコンビの大劇場5作目ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」がとても楽しみです。

再会した「ディミトリ」が無事完走できますようにお祈りします。

ディミトリ~曙光に散る、紫の花~の記事は

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