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花組 巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~の千秋楽配信の感想

宝塚花組

2022年6月から公演が始まった花組の「巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~」ですが東京公演は初日から公演が中止になり一旦再開しましたがまた中止になり、約1週間の公演になってしまいました。

千秋楽はできるのか?本当にやきもちしたと思います。ですが昨日予定通り千秋楽を迎えることができました。ホッとしました。

9月4日で退団される方が4名ありました。

98期の飛龍つかささん、99期の若草萌香さん、100期の音くり寿さん、101期の芹尚英さんです。

千秋楽が無事できてよかったですね。

そこで配信で観た公演で輝いていた方の感想を記事にしました。

花組 巡礼の年千秋楽配信の感想 柚香光

ジョルジュせあとソファでタバコを吸うところから始まりました。本当のタバコだわ。柚香さん大丈夫かしら?喉?と心配になってしまいました。(母親の気持ち)

リスト柚香はピアノを弾きながら”パリの屋根の~”と歌います。ピアノ弾いてます本当に。ピアノ弾く方には羨望の眼差しです。細く長い指がカッコいい。

パリのサロンのピアノ演奏は派手な登場で立ったままピアノを弾きます。弾いてます柚香さんペダルも片足で踏んでます。曲芸の様です。かっこよすぎる~沢山練習されたのでしょうね。芸術家ですね!本当に努力家です。素晴らしい。

ハンガリーで神童と呼ばれた子供時代のシーンを大人のリスト柚香が狂言回しのように語ります。パリの音楽院でありふれた才能と言われた悔しさを表現します。苦悩の表情はいつもながら素晴らしいです。下唇が小刻みに震える何て!素晴らしい表現力で救いの手を差し伸べたくなります。

支えてあげたくなります。

パリを捨ててマリーまどかと白い王子様のスーツで『パリには人と人の間に壁があった。今は本当の自分を救い純粋な物だけが残った』と喜びを表現します。はれやかな幸せそうな表情です。目が優しく笑っています。柚香さんは表情や目つきが気持ちを上手く表現しています。目でも演技しているんですよ。凄いです。

リスト柚香はハンガリーで伯爵になりサーベルを授与されます。サーベルで剣の舞が力強くしなやかでバレエ的で素敵でした。

ここまで自分の欲しいものを手に入れたのに何か心に引っかかるものがあるようです。彷徨う魂の物語へと繋がります。死に際のフレデリック水美に『他人のものさしで自分を測っている。リストは自分を認めていない』と言われ何のために音楽を?と自分に問いかけます。

すべて欲しい物を手に入れても足りないものがあるんですね。それは一番大切にしなくてはいけなかったもの。自分を理解し受け入れてくれたマリーまどかとの愛だったのでしょう。

そのことに気づいたときには革命が起きて世の中はすっかり変わりマリーまどかの気持ちも変わっていました。

数年後リスト柚香は修道院で子供たちに音楽を教えていました。そこへマリーまどかが現れます。

『マリーまどかはぼくを救ってくれた。人生は後悔だらけだけどマリーまどかと巡り合えたことが幸せ』『マリーの手を離したことが悲しみの全て』と懐かしそうにせつなそうにマリーまどかをみつめるリスト柚香。

感動しました。涙がポロポロ流れました。

「Fashonable Empaire」では終始楽しそうに嬉しそうに歌い踊る柚香さんがいました。自分がはけていくときに舞台上に目を配り笑顔を見せるところも映像に残してくれていました。こういう心使いは柚香さんが必ずされることです。

人柄が出ているところで好きです。さすがトップスター組子たちも安心でしょう。

上級生になっても一生懸命舞台の役に取り組む姿勢は変わりません。それを組子たちも見て知っているから自分も頑張ろうとして結果花組の力が結集されてよい公演が完成していると思います。

自分に厳しい人は他人にも同じことを求めがちですが、柚香さんは他人には求めず見守るタイプだと思うので下級生はもっとがんばろうと精進するのでしょう。

ご挨拶

お客様の応援と沢山の方の尽力で本日千秋楽を迎えられたこと、感謝を花組は忘れません。

キャトレーヴの紫のバックを持って劇場を呆然と見つめる姿が目に焼き付いて…そういう思いをさせてはいけない、してはいけないと思いました。皆様が楽しんでいただくことが願いで務めなのでこれからも精進します。

アンコールに答えて退団4人と舞台挨拶

大羽根を背負ったまま、退団者の最後の挨拶を一緒に聞いていました。音くり寿さんの挨拶の跡は腕を丸くして”抱きしめたい”と表現されていたのが可愛らしかったですね。大羽根がなければきっと抱きしめて頭をよしよししたのでしょうね。

優しい方です。音くり寿さんも涙をためながらもしっかりとご挨拶されていました。

そして、『後悔をさせない、どんな状況であっても手を繋ぎあったら誰も離さない花組であらねばならない。』と言われて4人に花組ポーズを無茶ぶりしてました(笑)

こんなところもお茶目で4人が明るく卒業できるような配慮なんですね。益々好きが溢れてしまう。

花組 巡礼の年千秋楽配信の感想 星風まどか

マリータグまどか伯爵夫人がリスト柚香の演奏や取り巻きとの様子を冷ややかに見つめます。本当に冷たい視線をリスト柚香に送っていました。

マリーまどかはダニエル・ステルンという名で音楽記事を投稿していました。マリーまどかのソロで”リスト柚香のピアノは焦燥感がただよい、見失った音楽で本当の音楽とは何か?”とリスト柚香を心配する表現力やか細く、でもしっかり聞き取れる声量の加減ができるのは素晴らしいです。

やがて投稿が夫のタグーつかさ伯爵にばれてニュースペーパーを破られて「この屋敷にいればいい」と言われ悲しむところにリスト柚香が現れ、何故この記事になったのか?リスト柚香自身が気づかない心の痛みが何故マリーまどかにわかったのかを問い詰めます。

マリーまどかは「自分の苦しみをリストに投影してしまった」と話しリスト柚香から一緒にパリを出よう、魂が自由に羽ばたける場所へ手に手をとり脱出します。

そして白いドレスのマリーまどかと白い王子様のリスト柚香が追いかけっこをします。何とも恋する恋人通しのじゃれあいの様でした。マリーまどかリスト柚香を「じいや」と呼び私を捕まえてと逃げました。このシーンもうちょっと短くてもいいかなあ?

魂が自由に羽ばたく様子を表したのでしょうね。リスト柚香はカッコよくて優しいまなざしでマリーまどかを追いかけ、マリーまどかは心から嬉しそうに捕まります。

ジョルジュせあに説得されパリに戻るリスト柚香を’パリに居場所があるけど、私にはない~’と歌うマリーまどかは切なく寂しい表現が歌にも表情にも出て涙を誘います。

’手を離したことが哀しみのすべて~’とせつなくリスト柚香の愛の歌を歌いあげます。まどかさんの切ない表現の歌はビンビンつたわり私も涙が出てしまいました。

革命後の数年後に修道院へリスト柚香を訪ねます。深いグレーのドレスに帽子で歳を重ねた様子です。

やっと会えたリスト柚香に「パリから駆け落ちした日々は無邪気でリスト柚香の手を離したことが哀しみの全て」と静かに語り二人は懐かしそうに切なそうに手を握り見つめ合います。最後に巡り合えたことに感動し涙がこぼれました。

まどかさん切ないお芝居は素晴らしい。表現力と可愛い声が余計にせつなさを感じます。これぞトップ娘役ですね。

花組 巡礼の年千秋楽配信の感想 永久輝せあ

何といってもこの舞台で輝いていたのは、この方でしょう。

ジョルジュサンドの永久輝せあさん、女性でフランツリストを愛し二人でパリのサロンを盛り上げて有名になろうとフランツに愛人がいてもいとわずに愛します。同志のような女性なので男っぽい雰囲気や強いイメージがあり、リストと二人になると愛情を心と体で表現し「女性らしさ」がほとばしります。

永久輝せあさんの男役の時の声と違い、女性の声で歌もはっきりと聞き取りやすく可愛い声でした。

永久輝せあさん、すごい美人!しかも色気もある!こんなに変わるのかと感心しながら観ていました。

リストがマリーとの蜜月の間にパリの社交界は様変わりを告げジョルジュせあはリストの様子を記事にすると新居へ様子を見に行こうとし、仲間たちが加わります。

結局みんなリストのことが心配なのに素直に心配と言えない人たちなんですね。

リストとマリー(タグ伯爵夫人)がパリを捨てて仲睦ましく静かにおだやかに暮らす新居にパリの仲間が押しかけます。

リストに『パリはナプリュナレドくり寿伯爵夫人がタールベルクまひろを愛人にして名誉を独占している。悔しくないの?パリにはリストの居場所はない!もう一度パリに戻って対決して名誉を取り戻そう』と迫ります。

管理人
管理人

近いー--ジョルジュせあさんが凄い急接近。

柚香リストと鼻がぶつかりそう!

おー-っと声が出てしまう…配信で良かった。

リストが王族と肩を並べる伯爵の位を貰い彷徨う魂の物語へと移っていきます。

ジョルジュせあは黒の衿元から袖がレースのドレスでフレデリック水美が弱っているシーンへ勲章をつけたリストが現れ、フレデリック水美に『生き抜け!』と言われます。

ジョルジュせあはかつてリストを愛していたが今はフレデリック水美を心から愛していると告げるが、フレデリック水美は死へ旅立ちました。

ジョルジュせあはすっかり一人の女性の風貌とただ愛しい人を見つめる姿が、野望があったかつてのジョルジュとは違う人を演じていました。こんなにも変われるものかと思うほどでした。素晴らしい演技力です。

花組 巡礼の年千秋楽配信の感想 音くり寿

パリのサロンの有力者のナプリュナルド伯爵夫人の役でリスト柚香のピアノ演奏に乗って、当然でしょ?と言っているような傲慢な態度でリスト柚香や周りを見回します。

言い回しがいちいち憎たらし高慢ちきな様子に思わず『そうそう、お偉い人の奥さんはこんな感じだったに違いない』とうなずきました。

音くり寿さんは表現や表情がとても分かりやすく私達に伝わってきます。

パリのピアノ演奏の中でナプリュドくり寿伯爵夫人と2人の娘役(誰かわかりませんでした)がリスト柚香最高!と歌います。

リスト柚香がパリを捨てると告げると『あなたは私で有名になった。タールベルグを愛人にして有名にしてみせる』と憎々しそうに話します。女の嫉妬の怖さと見下している表現が怖すぎる。流石音くり寿さん上手です。

そしてソロで高音を響かせます。音くり寿さんは何でもできる娘役です。今日で観られなくなる何て本当に残念です。

花組 巡礼の年千秋楽配信の感想 水美舞斗

リスト柚香が”パリの屋根の~”とピアノを弾き歌います。

狂言回しのフレデリック水美が良い声でパリのサロンで今大人気のイケメンなリスト柚香と取り巻きの女性やナプリュナレド伯爵夫人の愛人がリストだと話します。

リストが子供時代に神童と呼ばれたがパリに来てパリの音楽院にはありふれた才能と言われ、天才と呼ばれたフレデリック水美・ショパンが現れます。どの場面に出ても安定の演技で観ていて心地よい水美さん。歌もお芝居もダンスも素晴らしいです。

タールベルクまひろリスト柚香がピアノ演奏で戦い、フレデリック水美のソロでトップ二人がデュエットダンスをします。良い声を響かせて歌いリスト柚香マリーまどかもお互いをいつくしむようにダンスをします。

美しいシーンで水美さんの歌が二人が離れていく前のラストダンスをより引き立てていました。

「Fashonable Empaire」では音くり寿さんとのデュエットダンスで高速リフトをしました。

あんなに早く回していたんですね。女性なのにリフトして回転するなんて素晴らしい!いつか宝塚を卒業されたら水美さんがリフトされることはあるのだろうか?と思ってしまいました。

花組 巡礼の年千秋楽配信の感想 星空美咲

リスト柚香をダニエル・ステルのペンネームのマリーまどかがニュースペーパーに評論しました。リスト柚香やジョルジュせあ達の集まりの中にデルフィーヌ・ゲーの星空美咲が目力強くいました。オーラが凄いので目立ちます。

革命が始まると歌うシーンでロッシーニ一之瀬ジラルタン高翔タールベルグまひろドラクロワ侑輝オーギュスタン和海マリーまどかがラップで歌いダンスしました。デルフィーヌ美咲の目力が凄くて目立ちます。存在感あるなあ。背も高く見える気がします。力強さを表すのはラップなんだね、なるほど。

「Fashonable Empaire」の『Beatys』では組子のロケットでした。センターは星空美咲さんと美羽愛さん。二人とも可愛くて目立っていました。

その後は『Club Misty』へつながり、星空美咲さん、美羽愛さんは即効着替えての出演でした。

ロングドレスの太ももまでの切れ込みが入ったドレスでホットガイの水美舞斗を誘惑する3人の娘のうちの一人でした。3人とも同じドレスで同じ髪型(ショートの金髪)でしたがやはりオーラがあるので、すぐ星空美咲さんだとわかりました。踊る度に太ももが見えてドキドキしました。色っぽいシーンでした。

管理人
管理人

3人娘の一人は帆純まひろさんでした。女装?になりますね。

帆純さんが170cm、星空美咲さんは164cm、美羽愛さん162cmの身長です。

帆純さんと5cm以上の差があるはずなのに星空美咲さんがあまり小さく見えない!

身長が実際より大きく見えます。これってオーラ?それとも身長伸びた?バロックロックのころから感じていました。迫力ありますもの。いい意味で!

『To the Future』ではSuunyの曲にのり、永久輝せあさんとのデュエットダンスがキレイでした。

まとめ

昨日9月4日花組の「巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~」の千秋楽が無事終わりました。東京公演は約1週間ほどしかありませんでしたが花組が一丸となり演じていました。

千秋楽の配信が見られて本当に嬉しかったです。

この公演は何といってもジョルジュサンドの永久輝せあさんが素晴らしかったですね。男役が女性の役で歌や芝居を演じ切りました。ショーでもソロの男役の姿を力強く見せてくれました。大活躍です。

当日の9月4日退団の音くり寿さんも素晴らしい演技力と歌で私達を魅了してくれました。ソロのシーンも多かったです。

同じく9月4日退団の若草萌香さんは初エトワールで退団のあいさつで『やりたかったエトワールをさせてもらい感無量』だと言われました。エトワールでお顔がアップになった時涙目になっていましたね。これで最後!と胸に迫るものがあったのかもしれませんね。

本日退団の飛龍つかささん、若草萌香さん、芹尚英さん、音くり寿さん、長い間お疲れ様でした。第二の人生を謳歌してください。そしてできれば舞台や映像でまたみられることができますように。

今の花組はまとまっていて勢いがあると思います。トップの柚香光さんが何事にも一生懸命取り組んでいる様子を見ているので組子も育つのだと思います。約80名の組をまとめ、自分の役作りもして今回はきっとピアノの練習もして、公演では卒なく運ぶように気を配る柚香光さんは素晴らしい方です。

益々柚香さんを応援したくなりました。

次回は10月14日から始まる「フィレンツェに燃える」「Fashonable Empaire」の全国ツアーですね。

皆さん怪我なく元気に公演を迎えられますようにお祈りします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

フィレンツェに燃える」の記事の追記をしました

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