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蒼穹の昴の新人公演で華世京と一禾あおが大健闘!ライブ配信の感想

宝塚雪組

12月8日「蒼穹の昴」の東京公演新人公演のライブ配信がありました。

大劇場に続き2回目の新人公演です。新人公演は研7までしか出演ができません。

この公演は華世京さんの初主演です。本公演より時間も短く休憩もなしでした。

どのような仕上がりなのか知りたくありませんか?

本公演との比較とキャスト毎の感想を書いていこうと思います。

蒼穹の昴 新人公演の華世京のライブ配信の感想

梁文秀(ウエンシュウ)…… 研3の華世京(106期)

研3の初主演とは思えない落ち着きで、歌も芝居も本当に上手。早期抜擢に納得できる実力を発揮されていました。

酒場のシーンは、一瞬、彩風さんかと思えるほど、姿や仕草や台詞の話し方がそっくりでした。

華世京さんはセンターでキラキラ光るオーラがある!お顔もキリリと端正で、スタイルも良く、中国の衣装がどれもよく似合っていました。

時々彩風さんに寄せている?と思う仕草や台詞まわしがありましたが、ソロは歌唱力も表現もすばらしく全体的に、華世京さんのウエンシュウになっていました。

ウエンシュウとチュンル(一禾あお)の♪すばるよ~♪のデュエットは感動し涙が溢れました。

異国へ船出する時のスーツ姿も素敵で、チュンルとリンリンと3人で歌うシーンは感動しました。

雪組新公めちゃくちゃすごかったなぁ。 華世京くんってなんでもできてすごいなぁって前から思ってはいたけれど、オーラが凄くてドキドキしちゃった。なんか5秒ほどの間も、あたふたせずにずっと文秀なのが素敵だった…

一禾君もものすごい存在感で本役さんと違うのにまた新たな春児素敵だった。

など、SNSでは大絶賛の声が多くありました。

蒼穹の昴 新人公演の一禾あおのライブ配信の感想

李春児(チュンル) …… 研7の一禾あお(102期)

かわいくて、目がキラキラし一所懸命に生きている少年を演じていました。

管理人
管理人

本役の朝美絢さんも一禾あおさんもボロを着ていても、二人とも顔は汚れていなくてキレイ過ぎかな?

朝美さんの方が汚れをつけていた様に思いました。

本役の朝美さんとは違う解釈のチュンルでしたが、物語の雰囲気にあい、一禾さんのチュンルも素晴らしかったです。

「すばるの星」も聞き取りやすく、歌唱力も声も良かったです。

随分お稽古されたのでしょう。本役ではワンイーでかなり台詞と出番が多いのに新公の京劇まで見事にこなしました。

西太后の面前での京劇でちょっとスムーズではない所もありましたが、全体的に素晴らしい出来でした。(本役の朝美絢さんが、あまりにもスムーズで素晴らしいので比較してしまいました…)

最後にウエンシュウ達の船出を見送る時のソロも素晴らしくて感動しました。

舞台挨拶も新公最後の研7なので、長として挨拶しました。

蒼穹の昴 新人公演の音彩唯のライブ配信の感想

李玲玲(リンリン)…… 研4の音彩唯(105期)

可愛くて、歌もお上手で丁寧なお芝居に愛がこもっている可憐なリンリンでした。

流石!新公ヒロインは2回目なので落ち着いていました。声も可愛くて、歌は透き通る声で聴いていて心地よいです。

最後のドレス姿は、フランス人形のように愛らしく西洋の香りがする様でウエンシュウとハネムーンに出かける様な雰囲気で、ちょっと違和感を持ちました。

管理人
管理人

リンリンは異国の地に期待をしている様子なのでしょうか?

本役の朝月さんははればれとして、その後の異国での不安が入り混じり涙する姿でした。(それともこれで卒業なので感無量だから?)

ウエンシュウ華世京とのデュエットは高音が本当にキレイで気持ちがこもっていて感動しました。

ウエンシュウの華世京さんとの並びもキレイでした。

本役は朝月希和さんで退団公演です。なのでソロがあり出演シーンも多くありました。

蒼穹の昴 新人公演の夢白あやのライブ配信の感想

西太后…… 研6の夢白あや(103期)

きつめの舞台メイクとかなり低く貫禄のある声と表情と所作で、威厳のある西太后を演じていました。

甥の光緒帝を思い歌うソロでは、甥を思いやる愛おしさを表現した素晴らしい歌でした。一部声がかすれてしまいましたが、ふり絞るほどの心配と愛おしさを表していて良かったです。

本役は専科の一樹千尋さんですが、これは中々、夢白さんも負けていませんでした。

「心中・恋の大和路」での自信でしょうか?素晴らしいソロでした。

ヒロインではなく、難しい役でしたが研6でここまでこなせるのは流石!次期トップ娘役に選ばれる訳です。

蒼穹の昴 新人公演の紀城ゆりやのライブ配信の感想

順桂(シュンコイ)……研4の 紀城ゆりや(105期)

男らしい強い意思の持ち主というイメージを表現するのが上手でした。

思いつめる様子も上手く表現していました。

鼻筋が通った華がある顔立ちでキレイ、舞台にいると目立ちます。

ウエンシュウと言い合うシーンも迫力があり表情も素晴らしかったです。

銀橋での歌も堂々と自信に溢れて歌い上げていました。

阿片屈の爆破を決意するシーンは今回省かれていて、西太后に爆弾を投げる為に、もみ合いになるシーンへうつりました。

本役の和希そらさんもカッコいい寡黙な強い意思を持った男でしたが、紀城さんも好演でした。

主演作品を見てみたいです。

蒼穹の昴 新人公演の壮海はるまのライブ配信の感想

伊藤博文と黒牡丹(ヘイムートン) …… 研6の壮海はるま(103期)

伊藤博文と京劇を魅せる黒牡丹(ヘイムートン)の二役と、最初の居酒屋の店主役、と大忙しでした。

黒牡丹の踊りは鮮やかで振りも大きくキレがあって動きが美しかったです。

とても身長があるので師弟関係がより感じられました。

長身なので伊藤博文は存在感があり、セリフに説得力と重みがありました。

研6とは思えない重厚感でした。

蒼穹の昴 新人公演の愛陽みちのライブ配信の感想

ミセス・チャン……研5の愛陽みち(104期)

前回に続いて夢白さんの役です。

高い声でセンターに何度も立ちました。本作より出番と台詞が多いです。歌も上手でした。

チャイナドレスも良く似合っていて素敵で、まさに「謎めいた美女」でした。

新人公演の方では、ミセス・チャンの出番もセリフも多く、寿安公主として西太后の元へ行き、西太后にウエンシュウを助ける道を模索する(と思いましたが、ここメモ取り忘れたので間違っているかもしれません。)シーンが追加されていました。

原作に近く、謎の美女の正体が分かるシーンとなりました。

本役の夢白さんにも同じシーンで演じて欲しかったです。残念です。

蒼穹の昴 新人公演のその他配役のライブ配信の感想

李鴻章……研7の 咲城けい(102期)

日清戦争のシーンがカットされていたので、歌声はほんの少しだけとなりました。

タントンを処刑したことを咎めるシーンで永禄に刀を突きつけるシーンは迫力があり素晴らしかったです。低い声でカッコ良かったです。剛腕な将軍を力強く演じていました。

本役の専科の凪七瑠海さんに負けていませんでした。

茶色の中国服がお似合いでした。

咲城さんは本役でミセスチャンを助ける鎮国公載沢でフォツフォツと笑っていた陽気なお金持ちの殿下でした。

全く違う役でしたが、私は李鴻章の咲城さんがお似合いでカッコいいと思いました。

管理人
管理人

本役の凪七瑠美さんはバトントワリング部だった!

朝月さんが名曲「ふわりの歌」を歌っている舞台裏で、カチャさんが安徳海の棒を奪い取り、超高速で回転し『お師匠はわしじゃ!』と朝美さんに叫んだそう。

真ノ宮さんは灰に散りました…歌劇12月号より

こんな楽しい舞台裏なんですね。思わず笑ってしまいました。

光緒帝……研6の 聖海由侑(103期)

前回に続いて縣さんの役です。

華奢な体形なので、弱々しいすなおな、人を疑うことを知らない皇帝のイメージで原作に近い感じでした。

美しく声もキレイで西太后を敬い慕う心情と対立の苦しみで、未熟な所も表現し、本役の縣さんとは違う皇帝を演じました。

演技も落ち着いていて歌うシーンが短いのが残念でした。もっと聞きたいですね。

白太太(パイタイタイ)……研6の愛羽あやね(103期)

低くて深い声で、見事に演じられていました。舞台メイクを工夫して老け役を演じていました。素晴らしい演技力でした。

「心中・恋の大和路」の女中・おまん役が個性的でとっても上手でした。

本役の専科の京三紗さんほどの貫禄には、ちょっと足りませんでしたが、かなり努力されていたことが伝わってきて良かったです。

楊喜楨 (ヨウキテイ)……研7の真友月れあ(102期)

射殺されるシーンはカットされました。低い声で貫禄がありました。

落ち着いた深みのある演技が見事でした。

栄禄(エイロク) ……研6の 紗蘭令愛(103期)

欲深い悪徳栄禄に、174cmの長身なので、さらに凄味が加わって、目を強調したメイクが救いようのない愚かな栄禄を演じていました。

譚嗣同(タンストン)……研3の 霧乃あさと(106期)

セリフ回しは諏訪さん?と思うほど瓜二つでしたが、諏訪さんと同じように実直な青年でとても良かったです。

公開処刑のシーンでリンリンとの会話に胸を締め付けられました。

王逸(ワンイー)…研5の蒼波黎也(104期)

輝く笑顔と理想を追い求める好青年を素敵に演じていました。

セリフが明瞭で、歌も上手でした。

メイクの影響か、私には縣千さんに見えてしまいました。

管理人
管理人

蒼波さんと縣さんは似ているのかな?

縣千さん!と何度か思いました。

珍妃(音彩唯)…華純沙那(106期)

本公演では光緒帝の妃は幕に写真が映し出されて紹介されますが、今回は幕前に登場していました。

華純さんは娘役さん達が並ぶ中でも際立って目立ちます。強気な珍妃を演じていました。

てまりの女の子は、108期の可愛いと評判の星沢ありさちゃんでした。

108期は5月31日に組配属になったばかりです。研1ですね。

舞台挨拶では、華世京さんが「貴重な経験をしたことは光栄で、より良い作品となる様に先生や上級生に導いて頂いたことは感謝の気持ちでいっぱいです。

本日経験したことを本公演で活かしていけるように努めて参ります。

まだまだ未熟者ですが本公演がんばります。」と挨拶をしました。

まとめ

「蒼穹の昴」の新人公演のライブ配信を観ました。

この重厚な作品を本公演より短い時間に少し内容を変更した舞台として成立したことは素晴らしいことでした。

物語の全体像を分かりやすく説明したのは、新人公演だったと思います。

新人公演の演出は谷貴矢先生でした。

本公演は朝月希和さんの退団公演なのでリンリンの出演シーンが多くなっています。

新人公演は日清戦争のシーンや、阿片屈のシュンコイが西太后の暗殺を決意するシーン、楊喜楨が暗殺されるシーンがカットされています。(それぞれのキャストの活躍シーンが無くなり物足りなさもありました

そして、ミセス・チャンが寿安公主として西太后と会って話をするシーンが追加になって謎の美女の理由が分かるようになっていました。

皆さん、本当に沢山お稽古されたのだと思います。素晴らしい公演でした。

その経験を活かし、益々精進されることを望みます。105期・106期の活躍が目覚ましく今後がとても楽しみです。

益々雪組から目が離せません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン 愛の媚薬Agein-』2021年6月13日愛知県芸術劇場大ホール公演

 主演:彩風咲奈と朝月希和

蒼穹の昴のあらすじや相関図を知りたい方は

『蒼穹の昴』2022年10月14日大劇場公演 主演:彩風咲奈、朝美絢、朝月希和(退団公演)

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