2023年6月29日に『ライラックの夢路』の新人公演の東京公演のライブ配信がありましたので感想を書いていこうと思います。
主演は105期の紀城ゆりやさん、ヒロインは同じく105期の音彩唯さんです。
紀城ゆりやさん、初主演おめでとうございます!
新人公演は研7まで出演できます。今回は103期が長の期となります。(最後の学年ということです。)
トップ娘役の103期の夢白あやさんもガレッティー夫人の役で出演していました。
それでは、まず『ライラックの夢路』のキャスト別の感想を書いていきます。
この記事でわかること
・紀城ゆりや(ハイドリヒ)と『蒼穹の昴』の順桂
・音彩唯(エリーゼ)と『蒼穹の昴』のリンリン
・華世京(フランツ)と『蒼穹の昴』の初主演の梁文秀
・聖海由侑(ゲオルグ)と『蒼穹の昴』の光緒帝
・千早真央(アーシャ)と姉は宙組の水音志保
・瞳月りく(ヨーゼフ)
・苑利香輝(アントン)
・愛羽あやね(ビエラ)と『蒼穹の昴』の白太太
・月瀬陽(バジナ)
・愛陽みち(ディートリンデ)と『蒼穹の昴』のミセス・チャン
・華純沙那(コンスタンツ)と『夢介千両みやげ』の新人公演初ヒロイン
・夢白あや(ガレッティー夫人)と『蒼穹の昴』の西太后
・莉奈くるみ・愛空みなみ・瑞季せれな・白綺華(夢人・魔女)
・103期の聖海由侑と紀城ゆりやの舞台挨拶
・ライラックの夢路のまとめ
新公は研7までの出演、トップ娘役も研7以内なら出演する、本公演と演出が違う場合が多い。
ライラックの夢路のキャスト別の感想
紀城ゆりや(ハインドリヒ)
アイドルのようなオーラがある方です。可愛い!ソロが多く、歌は音程も歌唱力もあり大量の台詞も流ちょうにこなし、堂々と演技をしていました。
お芝居の実力はありますね。
最初は台詞がちょっと緊張していたのか、気持ちが入っていないように感じました。
後半のエリーゼとの愛の表現や台詞は気持ちも入っていて、良かったです。
『蒼穹の昴』の新人公演では順桂(本役は和希そら)を演じ、銀橋でソロも見事に歌い、影のある寂し気な役を上手く表現していました。
105期ですから、まだ主演のチャンスはあります。次の主演が見たいです。
お姉さんは元宙組の愛海ひかるさんです。蒼穹の昴の時も、本公演と新人公演と2日続けて観に行っています。東京公演は観に来られたのでしょうか。
音彩唯(エリーゼ)
ヒロインは3回目なので余裕です。嬉しい表現は素晴らしいです。ちょっと元気すぎる娘でした。
歌もお芝居も流石に上手、トップ娘役に一番近いですね。
音彩さんも自信に溢れていました。
『蒼穹の昴』のリンリンは譚嗣同の霧乃あさとさんとの淡い恋のシーンはとても可愛らしく、公演の度に表現力が増したように思います。
ヒロインのオーラもあり、紀城さんとのデュエットは美しく、二人の並びがキレイでした。
華世京(フランツ)
すごい!いつの間に色気溢れる男役になったの?ビックリです。
『蒼穹の昴』で、彩風さんのまるまるコピーという主演を演じた華世京さんでしたが、(すみません、特に一つ一つの動作からそう見えてしまいました)今回は歌の表現も上がり、お芝居は元々上手でしたが一段と上達していました。
私の印象では紀城さんより目だっていた気がしました。
オーラがあり男の色気を感じました。成長が早い!やはり首席入団だったので吸収が早いのでしょう。朝美さんとは違う色気とオーラがあり、今回特に目がいきました。
華世京さんの悪役が見てみたいです。
106期です。これからが物凄く楽しみです。
注目していきます。
聖海由侑(ゲオルグ)
この方は器用な方です。『蒼穹の昴』で上品な光緒帝を好演していました。本役の縣千さんとは違い、聖海さんの解釈もとても良かったです。
今回も和希さんのゲオルグは「きっとここはこういうダンスだったのだろうとか、表情はこうだったのだろう」と推測ができる余裕の演技力でした。
千早真央(アーシャ)
本役は専科の美穂圭子さんです。きっと沢山教えてもらったのでしょう。
歌は高音が良く通ってキレイな声でした。
ストーリーテラーの要素があり、物語の大切な存在でした。
語りかけるように歌ったり、引き込ませるように歌ったりできて、実力がある方だと思いました。
姉妹でジェンヌで、姉は宙組の水音志保(101期)さんです。
瞳月りく(ヨーゼフ)
病気持ちという設定が、「なるほど!」と思わせる体形でした。しゃべり方も少し控えめでしたね。
心臓病で葬儀の前に自分の思いを話しました。
ライラックの花と音楽が悲しい時嬉しい時に側に合った…ヨーゼフの純粋さとひたむきさがよく表現されて、感動し涙が溢れてしまいました。
心が洗われる様でした。
苑利香輝(アントン)
笑顔が素敵で台詞も活舌が良く堂々として歌も上手でした。
108期なのですね!研2ですよ。おそるべし。
これからが楽しみです。
愛羽あやね(ビエラ)
103期です。声も低くし老女っぽい感じを上手く表現していました。
流石です。研7ですね。
『蒼穹の昴』の白太太を低い声で怪しげにでも威厳がある老婆を見事に演じていました。
月瀬陽(バジナ)
105期です。
老人の役なので台詞もゆっくりと低い声で間の取り方も絶妙で中堅の男役になってきました。
男の子が産まれたことが物語の大切な要素の一つであることを思わせる様な語りになっていました。良かったです。
オデッセイで彩風さんの後ろでセットを一生懸命動かしていた頃は、まだまだ下級生だと思っていました。
いつの間にこんなにすてきな男役になっていたのでしょう。
頑張って欲しいです。
関連:オデッセイのブルーレイありました。
愛陽みち(ディートリンデ)
可愛い声でヒロインの様なたたずまいでした。ハインドリヒを好きではないとフランツにキスをしたりする積極的な女性でした。
ハインドリヒがエリーゼを好きになったことが、ディートリンデは許せなくて、自尊心が高すぎるのはおろかなプライドにしかならない!と言われていました。
そう思わせる芝居の表現力でした。あっぱれ!
『蒼穹の昴』ではミセス・チャン役で西太后の孫として信頼を得ていたことがよくわかり文秀を助ける重要な役を見事に演じていました。チャイナドレス姿も美しかったです。
本公演より台詞も登場シーンもかなり多かったですが、大健闘でした。
華純沙那(コンスタンツ)
この方もヒロインとしてのオーラがありました。声もいいですね。
『夢介千両みやげ』の新人公演の初ヒロインでお銀を熱演しました。緊張していたけど自分の気持ちでお芝居ができたそうです。
関連記事:華純沙那が新人公演初ヒロイン獲得!本名年齢・プロフィール成績と同期は?
夢白あや(ガレッティー夫人)
流石!雪組トップ娘役です。台詞や出番が少なくてもトップ娘役のオーラは消せません。どうしても目がいってしまいます。
キレイで台詞にも表現力がありました。
トップ娘役になっても新人公演に出るのですね。
ちょっとビックリしました。
トップなのでもう出演はないかと思っていました。
やはり、研7までは新人として勉強する場なのでしょう。
(番手は関係ないということです。)
トップ娘役の本公演と新人公演の両方のお稽古が大変そうです。
全く違う役をするそうですが、混同したりしないのでしょうか?
調べてみたらトップになっても研7までは出演するそうです。
本役も出番が多く、さらに新人公演のお稽古もあり大変です。早くにトップやトップ娘役になると新人公演にも出演しなくてはならないのでお稽古が沢山あります。
皆さん、それを経験してさらに精進されていくのですね。頭が下がります。
『蒼穹の昴』の新人公演では西太后を怖いくらいの貫禄を出し演じていました。夢白さんのイメージからは想像もできなかったのですが、素晴らしい演技力でした。本公演では出演シーンが少なく謎の美女の意味がわかりにくかった!(SNSでも、謎の美女の謎がわからないと言われていました)新人公演はミセス・チャンと西太后が孫と祖母の関係だとわかりました。
漁師の子どもたちと泳いだりした幼い日のことを語る西太后の表情は優しくミセス・チャンをみつめる眼差しは愛にあふれている表情で夢白さんの演技力の高さを感じました。
関連記事:夢白あやの本名年齢・プロフィール・実家・成績と次期娘役トップを獲るか?
莉奈くるみ・愛空みなみ・瑞季せれな・白綺華(夢人・魔女)
ストーリーテラーのアーシャをバックアップするような役でした。皆さん歌が上手く表現力もあり、魔女の怖さや独特な美しさもありました。
コーラスがきれいでした。
聖海由侑と紀城ゆりやの舞台挨拶
長の期の103期の聖海由侑さんが卒なく挨拶されました。
研7になると皆さん、落ち着いて挨拶をされますね。素晴らしい。
そして、主演の105期の紀城ゆりやさんが「沢山の課題と自分に向き合いました。先生、スタッフ、上級生、お客様に心から感謝しています。課題は残りますが、足元ばかり見ていてはいけないので、これからも宝塚の舞台を作り精進していきたい」と挨拶されました。
その様子を106期の華世京さんが兄の様に見守っていました。その笑顔が印象的でした。
挨拶は2回ありましたが、ライブ配信があり多くのお客様にみていただけて嬉しいです。明日からの本公演も精進していきます。と力強く挨拶しました。
ライラックの夢路の新人公演のまとめ
『ライラックの夢路』の新人公演のライブ配信の感想を書きました。
紀城ゆりやさんは新人公演の初主演でした。おめでとうございます。
全体の感想は、新人公演なのに一人一人の演技力があり、歌もコーラスも上手で感動しました。
また、研2の108期生も活躍し、105期、106期の男役も主演経験者がいて益々輝きを増していました。
娘役も歌や芝居が上手な方が多く、見ていて手ごたえを感じました。
新人公演は学びの場といい、上級生やトップにマンツーマンで教えてもらえるそうです。
こうやって益々上手くなっていくのですね。
また、新人公演の演出家と本公演の演出家は違い、時々新人公演の方が分かりやすい場合もありました。
例えば『蒼穹の昴』がそうでした。
新人公演の方がミセス・チャン(本公演は夢白あや)と西太后の関係が分かりやすかったです。
私は新人公演の演出が好きでした。
今回の『ライラックの夢路』は、フランツの華世京さんが素晴らしかったです。
緊張きみだった紀城ゆりやさんでしたが、大量の台詞やソロは素晴らしく、長男らしい兄弟思いの落ち着きのあるハインドリヒでした。
今後の活躍がとても楽しみなスターです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
関連記事:紀城ゆりやの本名とプロフィール、新人公演初主演に抜擢!
2023年8月25日~9月18日『愛するには短すぎる』の全国ツアー。
下級生時代の朝美絢さんも出演していました。彩風咲奈さん、夢白あやさん、朝美絢さん、紀城ゆりやさん、音彩唯さんも出演します。
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