オデッセイは2022年1月10日~22日に雪組での公演を東京国際フォーラムで上演される予定でしたが、残念ながら中止となり再演を心待ちにしていた作品です。
やっと7月21日~8月7日に梅田芸術劇場メインホールでの公演が決まり評判もかなりよく、本日千秋楽を無事に迎えることができました。
劇場で観劇できないのは残念ですが配信で観劇できたのであらすじとスター毎の感想を書いてみました。
トップスター彩風咲奈さんのご挨拶に感動し涙しました。
出演者が一部変更になっています。これは「心中・恋の大和路」に出演している為です。
それだは簡単なあらすじから書いていきます。
オデッセイ雪組の感想(あらすじ)
美しい海賊王ブルームの彩風咲奈さんが月の女神セレネの朝月希和と太陽神のアポロンの朝美絢に導かれ世界中をめぐる長い航海で、ACT1とACT2にわかれています。
ACT1は海風Sea Breezeをテーマにしたダンスショーです。さらにその中でさらにテーマがありました。
ACT2は彩風Colors of the Windをテーマに古今東西の名曲でつづる華やかなレヴューショーで躍動感にあふれていて、懐かしい曲が次々歌われ、素晴らしいダンスが続きます。
一瞬も目が離せませんでした。
あっという間の3時間でした。
オデッセイ雪組の感想 彩風咲奈
美しい海賊王ブルーム…ポスター通り美しい彩風咲奈さん!
専科の美穂圭子さんのソロから始まります。7月20日~28日までは音彩唯ちゃんでした
ACT1
朝美絢さんのアポロンからのソロ→朝月希和さんのソロと歌い継ぎがありました。
そしていよいよ、家族王ブルームの朝風咲奈さんが歌いながらオデッセイ号のはしごに乗り、その後ソロダンスになります。指先までキレイ!朝風咲奈さんは目がキレイで顔の表情で気持ちを表現していますね。素晴らしいです。
さあ、これから旅が始まります。
オデッセイ号の階段?から縣千さんがソロ→朝美絢さんソロ→朝月希和さんソロ→彩風咲奈さんソロと続き、月の女神セレネに浄化されてブルームの朝風咲奈さんさんとデュエットダンス。
このコンビのダンスは本当に息がピッタリで美しいです。このときの歌は専科美穂圭子さん(28日までは音彩唯ちゃんでした)がキレイな歌声を響かせます。
いよいよ航海へ出発!「どっせいオデッセイ」(曲名はわかりませんが雪組の合言葉のどっせいをオデッセイ号にかけているとか)を歌い継ぎ、彩風咲奈さんは白い海賊の衣装です。
ため息がでるくらい美しい!行先は中国→スペイン→アラブ(ギリシャかな?)→帰還は宝の山がある宝塚です。
彩風咲奈さんはほとんど出ずっぱりで歌とダンスをしました。
ダンスもテンポの速い曲が多くて、最後のオデッセイ号に乗船するあたりは汗だくで汗が涙のようになっていました。
特に心に残ったシーンは芝居仕立てになっていた、スペインの酒場へ入るくだりです。
海賊ブルームが海賊の服装のまま入ろうとし、酒場のドアマン縣千さんに何度も止められます。
彩風さんの芝居の表現が面白くて笑ってしまいました。彩風さんはどんな役も自分の物にして目の表情で気持ちを表しているので見ている私も引き込まれてしまいました。
ここは縣千さんもコミカルな味を出していて良かったです。縣千さん、どんどんお芝居の表現が自然になってきています。
新人公演主演の成果ですかね。自信にあふれていました。
ACT1の締めくくりはやはり、トップ二人のデュエットダンスです!
月の女神に海賊ブルームが浄化されていくというシーンです。彩風さんが愛おしく朝月さんを見て息のピッタリあったダンスをします。まるで一枚の絵の様で美しいです。
ACT2
最初は専科美穂圭子さんの歌で月の女神の朝月希和さんが優雅な美しいソロダンスを披露し、彩風咲奈さんはシルバーラメのスーツで「ヴォラーレ」を歌います。
ヴォラーレってどんな曲?
「ヴォラーレ!オーオー!カンターレ!オーオーオーオー!」の歌いだしで麒麟淡麗のCMで使われていた曲です。
その後、縣千さん→眞ノ宮るい→華世京さん→朝美絢さん→ここで物凄くビックリ!な展開が!
なんと!彩風咲奈さんが白い羽根を背負い、ロケットダンス ダルマスタイルで白い羽根扇子を手に立っているではありませんか!
もう可愛い!足が細くて長くてスタイル抜群。そして(チャオチャオバンビーナ)を歌って踊ります。
娘役の目線の動かし方ですごくセクシー。しかも肩の動かし方が可愛い!娘役でも中々できる人は少ないと思う程自然なんです。男役とは全然違い完全に娘役でした。
もー-大興奮です。本日3回目のビックリ!でした。一番の衝撃かも知れません。
彩風さんは本当に素晴らしい!どんな役も表現できて自分の物としてそれを自然にできる。
なんという凄さ!
今回は男役が娘役に数人なっていました。最初誰かわからなくて…でも面白い!
その後3人娘のソロで彩風さんは白い軍服ですっかりトップスター!でソロを。
この変わり身が心を揺さぶります。とてもお似合いでカッコいいんです。朝美絢さんの歌でトップ二人のソロダンスで奇麗なリフトを披露します。あんなに細い腕と足なのにリフトがしっかりできるのですね。感動します。
彩風さんは「エル・クパンチェロ」を歌います。
黒のラテンダンスの衣装のようなヒラヒラした袖とゴールドのブーツが輝いて豪華ですねえ。公演予定は1月公演だったので豪華だったのではないかな?と思います。
エル・クンパンチェロってどんな曲?
歌いだしは「♪クンバクンバクンバクンバンチェーロ!ボンゴボンゴボンゴボンゴセーロ!♪」です。
聞いたことありますよね?早い曲ですよ。
かっこよくソロ!赤い海賊のマントがお似合いです。歌も芝居も表現力があり、素敵です。
この後、朝美絢さんが悪魔メフィストになり年寄りの男を青春真っ只中の男ジェラールに変えます。ジュリアンソレ朝美絢さんと禁じられた恋に身を焦がす…(ここなんかメモがとれていないかも?)
そして月の女神の朝月希和さんに浄化のソロダンスをしてもらいオデッセイ号に載って帰還します。
宝の山の宝塚へ!めでたしめでたし。
フィナーレパレード
オデッセイ号の階段から黒燕尾の男役が次々降りて♪レインボー宝塚♪とラテン風のアレンジで歌ってました。曲名は分かりませんでした。→トップコンビのデュエットダンス。何度見ても美しく息がピッタリですが朝月さんは4か月で退団されるのですね。残念です(涙)
フィナーレ
赤いフラッグを持ってどっせいオデッセイで簡単な振付がありました。私は赤い旗を購入していないのでディズニーの旗を振りました!楽しい!一体感があっていいですねえ。会場も皆さん旗を振っていましたね。
ご挨拶
まず最初に私が感じたのは彩風さんの輝く笑顔から達成感のイメージを受け取りました。
と同時に男役ではなく一人の女性としてのご挨拶だと思いました。
2022年も新型感染症で次々公演が中止となるなか、再公演が決まり初日から毎日心配されていたことでしょう。
私達も最後まで公演を続けて欲しいと願いました。
今日千秋楽を迎えられ、その公演が見られたことに感謝です。
元気と感動をもらいました。
『途中厳しい嵐が吹き荒れ悲しいニュースが飛び込んできました。オデッセイは再就航が叶ったのですがフォーラム公演の(涙声に)どの1回も失いたくない…皆様はどんな時も幕が開いたらエールを送ってくださり感謝でいっぱいです。
和希、あや、すわ、こはく、きしろ、まなひ(和希そらさん、綾凰華さん、諏訪さきさん、琥珀れいらさん、紀城ゆりあさん、愛陽みちさんのことですね)離れていてもここ(胸に手を置いて)にいて一緒に旅をしてくれた』と涙を流しました。
『花は咲く、夢はかなう!宝塚の大海原で旅を続けたいと思っている。』とご挨拶されました。
奇しくも心中・恋の大和路が中止になってしまったことをフォーラム公演と言われ、退団された綾凰華さんや琥珀れいらさんのことも気にかけていられたんだと、私も涙が止まりませんでした。
アンコールの拍手に答えて2回目と3回目のご挨拶では、彩風さんがついに涙を流します。後ろに立つ朝美絢さんの目にも涙が光ります。
『願っていれば必ず必ず希望の朝はくる。いつか水に流れるのではなく、あれも有ってよかったと思える日がくるとお客様が教えてくださいました。また、新しい新しい一日への勇気と元気をお客様から頂いた。
この思いを持って次の公演、ステージに進みたい。そこでお会いできることを楽しみにしております。
3回目は明るく、「どっせいオデッセイ」雪組ポーズを!(ポーズの取り方を指導し楽しくフラッグを振りました!)皆さん、フラッグを振っていましたよ!この世にただ一つの、この世にただ一つの絆が生まれました。
オデッセイ号は停泊(宝塚に)でお江戸の人たちに託したいと、この世でただ一つの絆を託したい!風になびく宝物を持って!とご挨拶されました。
トップスターは隅々まで気を使っていますね。お江戸の人たちとは、「心中・恋の大和路」チームに当てたエールですね。
本当に9日午後と10日午前・午後の3回の公演しかありませんが、頑張っていただきたいと私も切に願います。
「心中・恋の大和路」は配信も中止になりました。残念です。私も配信を楽しみにしていたのですが…
スタッフや舞台関係者の皆さんが元気に9日を迎えられることを祈ります。
オデッセイ雪組の感想 朝月希和
月の女神セレネ…朝月希和さんにピッタリな役です。
物語の重要な役になっていて、朝月さんもほとんど出ずっぱりでした。彩風咲奈さんとのデュエットやデュエットダンスは本当に息がピッタリで美しかったです。
月の女神なので白いドレスが良く似合っていて、彩風咲奈と素足で踊るダンスは特に印象に残りました。
朝月さんはベージュのトウシューズをはいていたと思いました。
素足では踊りにくかったのでしょうか。
バレエの様に足を高くあげるダンスが多かったですものね。
でもどれも凄くキレイでした。
さすが!トップ娘役ですね。
ACT2で彩風咲奈さんが白い軍服でソロの後に朝月希和さんはウェデングドレス風の白いドレスで登場トップコンビのダンスは優雅で奇麗なリフトを披露していました。
黒燕尾の黒いシルクハットで朝美絢さんからの歌い継ぎソロでは、白いドレスに白い羽根で白いシルクハットが可愛らしく声量もあり素敵でした。
オデッセイ雪組の感想 朝美絢
太陽神アポロン…朝美絢さんしかいません!この役をやれるのは、まさに太陽ですものね!物語の重要な役なので朝美絢さんも出ずっぱりですね。
航海の先の中国の貴族の青年を演じました。白い着物に袖には水色に豪華な刺繍が入っていて、豪華です。やはり1月公演予定だったからでしょうか。
歌は安定のすばらしい声量で音程も良く2番手の自信に溢れていました。
貴族の衣装も良くお似合いで(というか、あのスタイルは中々似合う人は少ないかも?)ピンクの中国ドレスの娘役とデュエットダンスをします。
ん?この人誰?
えー--っ!眞ノ宮るいさん?
可愛い!ビックリ!
本日1回目のサプライズでした。
黒燕尾のダンスもキレキレでしたし、さすが2番手です。
オデッセイ雪組の感想 縣千
ACT1ではオデッセイ号のソロダンスのシーンで堂々とダンスを楽しそうにしていました。またセンターでソロをした姿に華がありました。輝いていましたね。歌もいつの間にか上手になっていました。(縣千さんのファン方ごめんなさい)
特に酒場のドアマンのコミカルな演技が自然だったので良かったです。
色んなシーンによく出ていましたね。
オデッセイ号が航海に出て中国からスペインに入りました。スペインでは赤いドレスのセクシーでスタイルの良いカルメンが!でっかい!縣千さんだ。(この情報は知っていたのでしっかり見れました)
フラメンコは力強いダンスでしたが美しかったです。彩風咲奈や男たちを手玉に取る仕草や目線の表現力がかなり情熱的で素晴らしかったです。
男の人が女性のダンスを踊るようなイメージにみえました。
ACT2ではストーリーテラーになり歌やダンスを披露しました。これ?もしかして和希そらさんの役だったのかも?と思いながらみていました。
上手に演じられていましたよ。夢介の新人公演が勉強になったのでしょうか。
この公演ではかなり活躍していました。
フィナーレパレードの歌い継ぎのソロは、希良々うみさんとコンビで、ダンスもしていました。これも和希そらさんだったのかなあと思いながらみていました。
そしてフィナーレの階段降りは赤いフラッグを持って、縣千さん→朝美絢さん→朝月希和さん→彩風咲奈さんでした。
和希そらさんが出演していたら朝美絢さんの前だったと思います。
オデッセイ雪組の感想 音彩唯
ティティス役…専科の美穂圭子さんの為、聞くことができなくて残念でした。
ACT2では彩風咲奈さんがロケットの衣装で現れた後に3人娘が白いドレスで白い羽根扇子を持ってダンスとソロ。華純沙那さん、音彩唯さん、有栖姫華さん、可愛いです。歌は皆さんもちろんお上手。歌姫たちですね。
28日までは専科の美穂圭子さんの役だったそうで、出ずっぱりだったことでしょう。
音彩唯さんの歌をもっと聞きたかったです。専科の美穂さんは文句なくすばらしい歌声を披露されてました。
オデッセイ雪組の感想 華世京
何といっても娘役の華世京さんは、どこの女優さんかと思うくらいセクシーで美人で本日2回目のビックリでした。
アラブかギリシャ?の王妃の役だったそうで171cmの華世京さんはその身長をあまり感じさせず、しなやかで色香のただよう奇麗なデュエットダンスを彩風さんとされます。
物凄く美人ですね。仕草も娘役そのもので、雪組で一番美人じゃないかなあ。本当にビックリしました。
縣千さんがセンターの時は華世京さんもセンターにいました。この公演ではダンスも歌もよく聞きました。
ただフィナーレパレードの黒燕尾の階段をおりながら眞ノ宮るいさんと二人の歌い継ぎは声があまり出ていなかった感じがしました。疲れがでたのでしょうか?
まとめ
この公演は華世京さんや縣千さん、眞ノ宮るいさんが大活躍でした。
朝美絢さんは2番手の自信に溢れ、ぶれない歌唱力で目が輝いていて素敵でした。
今回は男役が3名も娘役を演じ、一番驚いたのは彩風咲奈さんの白いロケットダルマ姿でした。あんなにスレンダーだとは思いませんでしたが、スタイルもよく、表現力は最高でどの役でも巧みにこなされます。
さすが!トップスターです。
縣千さんのカルメンもセクシーでした。縣千さんは夢介の新公主演依頼、どんどん自信がついているようにお芝居や歌も上達されています。瞳に輝きが増しているようでこれからのさらなる成長が楽しみなスターです。
華世京さんは美人ですね。王妃役だったのでメイクも強調しすぎなくて、多分素顔に近いのではないでしょうか。私の好きなタイプの顔です。そして華があります。輝きがありました。羨ましい!仕草やダンスのしなやかさで最初は何期の娘役かと思ってしまいました。
ダンスもダイナミックですがしなやかさがあり華がありました。
2021年の阪急阪神の初もうでポスターに載っていました。トップへの登竜門ですね。ほぼ素顔ですが美人です。益々これからが楽しみなスターです。
雪組オデッセイは元気になれてhappyになれる公演でした。今の雪組には勢いを感じます。一人ひとりが輝いていました。これもトップスター彩風咲奈さんの人柄が影響しているのでしょう。トップにたつ人は組を束ねる力があり、自分も常に進化されています。
宝塚歌劇団はすばらしいところですね。
次回作の「蒼穹の昴」が楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
蒼穹の昴のあらすじ(ネタバレあり)と感想の記事は
↓
コメント